#余剰分析・厚生
この論点に関する過去問 43 問
負の外部性と市場均衡
工場排水が自然環境と近隣住民の生活に悪影響を与えるような、生産活動に負の
外部性が伴う場合の市場均衡を考える。下図には、需要曲線D、私的限界費用曲線
S0、社会的限界費用曲線S1 が描かれている。市場均衡は点H で与えられ、均衡価
格はP、均衡取引量はQ である。また、社会的な最適点は点E である。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群
から選べ。
a 市場均衡の下での生産者余剰は、三角形PBH である。
b 市場均衡の下での外部費用は、四角形EFHG である。
c 市場均衡の下で生じる厚生上の損失は、三角形EHG である。
d 最適点が達成された場合の社会的余剰は、三角形ACE である。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
関税の効果(余剰分析)
ある国際的に規格化された財に対する関税の効果を考える。国際市場でPf の価
格が成立している当該財の国内需要曲線はD、国内供給曲線はS である。したがっ
て、貿易を行わない閉鎖経済の下では、Pc の市場価格が成立する。
当初、この国では当該財について自由貿易体制がとられていたが、輸入財1単位
当たり一定の関税が賦課されたことで、国内価格はPd に上昇することになった。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
完全競争市場における企業の最適生産(操業停止点)
短期の完全競争市場下における価格と企業の生産との関係を考える。下図には、
ある財の生産に関する限界費用曲線MC、平均費用曲線AC および平均可変費用曲
線AVC が描かれており、価格が与えられると企業は最適生産を実現するものとす
る。ただし、P1 はAC の最小値、P3 はAVC の最小値に対応している。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
#生産者理論・費用#余剰分析・厚生
独占市場の均衡
下図は、ある財の生産販売を1社が完全に独占した市場を示している。この財の
需要曲線がD であり、MC が生産者の限界費用、MR が同じく限界収入である。こ
こで、独占企業は利潤を最大化するように、価格と生産量を決定するものとする。
この図に基づき、独占均衡に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切な
ものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#不完全競争・ゲーム理論
消費の外部不経済
下図は、ある観光資源に関する消費の外部不経済を示している。観光客の増加に
伴う交通渋滞やゴミの投棄など、観光資源の消費は近隣の環境や住民に無視できな
い損害を生じさせる場合がある。観光資源に対する消費者(観光客)の限界価値曲線
はD0 であるが、第三者への損害を考慮した場合の社会的限界価値曲線はD1 である。
この図に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
国債
国債に関する下記の設問に答えよ。
#財政・金融政策#余剰分析・厚生#国際貿易理論
供給曲線シフトと余剰分析(豊作貧乏)
下図において、ある農産物に対する需要曲線D の下で、垂直な供給曲線S0 が収
穫量の増加(Q0 →Q1)に伴ってS1 にシフトした結果、市場価格はP0 からP1 に下落
した。このときの状況に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを
下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
家賃規制(価格上限)の効果
一定の賃貸住宅について、下図の需要曲線D と供給曲線S の下で当初の市場価
格(家賃)がP0、均衡取引量がQ0 であったとする。ここで、政府が価格P1 を上限
とする家賃規制を導入した場合の効果に関する記述の正誤の組み合わせとして、最
も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
買い手独占の労働市場
企業城下町のように働く場が限られているケースは、下図のような、買い手独占
の労働市場モデルによって考察できる。D は労働需要曲線、S は労働供給曲線、
MC は労働の限界費用曲線である。S が右上がりであることは、企業にとって、た
くさんの労働者を雇用するためには高い賃金率の支払いが必要であることを意味す
る。この高い賃金率は、追加的に増える労働者だけではなく、すでに雇用している
労働者にも適用される。したがって、買い手独占の労働市場のMC は、S よりも上
方に位置する。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群
から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#不完全競争・ゲーム理論
貿易の自由化(輸出)と余剰分析
閉鎖経済の下で国内でのみ生産販売されていた製品が、貿易の自由化により外国
に輸出された場合の効果について考える。下図は、国際価格がPf で与えられる、
ある工業製品に対する国内の需要曲線D と供給曲線S を示している。当初、閉鎖
経済の下で国内の需要量と供給量が点E で均衡し、国内価格はP0、取引量はQ0
であったが、国際価格Pf の輸出財市場に参入したことで、供給量はQ2 に増加する
ことになった。
この図から読み取れる記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の
解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
需要曲線と需要の価格弾力性
下図には、需要曲線が描かれている。この図に関する記述の正誤の組み合わせと
して、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
供給曲線と供給の価格弾力性
下図には、供給曲線が描かれている。この図に関する記述の正誤の組み合わせと
して、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生
独占企業の利潤最大化
下図によって独占企業の利潤最大化を考える。D は独占企業の市場需要曲線、
MR は独占企業の限界収入曲線、MC は独占企業の限界費用曲線である。
この図に関する記述として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#不完全競争・ゲーム理論
二部料金制
ある遊園地では、入場料とアトラクション乗車料金の2 部料金制をとっている。
太郎さんがこの遊園地のアトラクションに乗る回数は1 回当たりの料金に依存する
ので、下図のような需要曲線D が描けるとする。また、この遊園地がアトラク
ション乗車1 回で負担する限界費用は200 円であるとする。下図に関する記述の正
誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生
輸入自由化による消費者余剰・生産者余剰の変化
自由貿易協定によって、それまで輸入が禁止されていた果物の輸入が自由化され
ることになった。下図には、この果物に関する国内市場の需要曲線D と供給曲線
S が描かれている。輸入自由化によって、国内価格がP0 から国際価格P1 になった
ときの消費者余剰と生産者余剰に関する記述として、最も適切なものを下記の解答
群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
市場の経済余剰と資源配分の効率性
下図では、需要曲線D と供給曲線S の交点E に対応する生産量Q0 のもとで市
場全体の経済余剰が最大化し、資源配分が効率的になる。反対に、Q0 以外の生産
量では、資源配分は非効率的になる。
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生
補助金政策の余剰分析
農業保護を目的とした農家への補助金政策の効果を考える。下図において、D は
農産物の需要曲線、S は補助金交付前の農産物の供給曲線、S’ は補助金交付後の農
産物の供給曲線である。政府は、農産物1 単位当たりEF またはHG の補助金を交
付する。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選
べ。
a 政府が交付した補助金は四角形ACFE である。
b 補助金の交付によって、消費者の余剰は四角形ABGE だけ増加する。
c 補助金の交付によって、総余剰は三角形EFG だけ増加する。
d 補助金の交付によって、農家の余剰は四角形BCFG だけ増加する。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
外部不経済への課税(オーバーツーリズム)
オーバー・ツーリズムによる地域住民の生活への悪影響に対して、政府が税を
使って対処することの効果を考える。下図において、D はこの地域の観光資源に
対する需要曲線、S は観光業者の私的限界費用曲線、S’ はオーバー・ツーリズムに
伴う限界外部費用を含めた観光業者の社会的限界費用曲線である。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選
べ。
a 課税によって、観光客の余剰は四角形BCJG だけ減少する。
b 課税によって、観光業者の余剰は四角形EFHG だけ減少する。
c 課税によって、この地域の総余剰は三角形GJI だけ増加する。
d 課税によって、政府は四角形EFJI の税収を得る。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
従価税の税収と超過負担
下図は、ある財の需要曲線と供給曲線を描いている。D はこの財の需要曲線、S
は課税前の供給曲線である。この財には、税率t %で従価税が課されており、S’ は
課税後の供給曲線である。
この税による税収と超過負担の組み合わせを表すものとして、最も適切なものを
下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
需要・供給曲線のシフトと余剰の変化
市場取引から発生する利益は、「経済余剰」といわれる。この経済余剰は、売り手
にも買い手にも生じ、売り手の経済余剰は「生産者余剰」、買い手の経済余剰は「消
費者余剰」と呼ばれる。
下図に基づき、需要曲線または供給曲線のシフトに伴う余剰の変化に関する記述
として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
供給曲線が垂直なケースの市場分析
下図は、供給曲線の形状が特殊なケースを描いたものである。座席数に上限があ
るチケットなどは、ある一定数を超えて販売することができないため、上限の水準
において垂直になる。なお、需要曲線は右下がりであるとする。
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
輸入関税と生産補助金の効果
下図は、産業保護という観点から、輸入関税と生産補助金の効果を描いたもので
ある。輸入関税をかける場合、この財の国内価格はPf からPd へと上昇する。ま
た、生産補助金を交付する場合、この財の供給曲線はS0 からS1 へとシフトする。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
生産者余剰
生産者余剰について考える。いま、A〜E の5 つの企業から構成される社会を想
定する。下図では、それぞれの企業が、生産を継続するために最低限回収しなけれ
ばならないと考える金額(生産物1 単位当たり)が示されている。
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#余剰分析・厚生
消費税の転嫁と帰着
消費税の課税については、価格、取引量の変化や税収の金額に加えて、実際に税
金を負担するのは誰かという問題も重要となる。下図では、供給の価格弾力性が無
限大である場合を考える。ここで、生産物1 単位当たりT 円の課税を行うと、供
給曲線S0 は新しい供給曲線S1 へとシフトする。また、需要曲線はD である。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
外部不経済とコースの定理
外部不経済について考える。いま、マンションの建設業者と周辺住民が、新しい
マンションについて交渉を行う。ここでは、周辺住民が地域の環境資源の利用権を
持っているとする。マンションの建設によって、地域環境の悪化という外部不経済
が発生するので、マンションの建設業者は補償金を周辺住民に支払うことで問題を
解決しようとする。
下図には、需要曲線、私的限界費用曲線、社会的限界費用曲線が描かれている。
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
自由貿易地域の理論(貿易創出・貿易転換)
下図は、自由貿易地域の理論を描いたものである。自国が農産物の市場を開放
し、貿易を行っている。A国から輸入される農産物の価格はPA、B国から輸入さ
れる農産物の価格はPB とする。
当初、自国は、価格の低いA国から農産物を輸入し、その農産物には関税がか
かっていた。そのときの国内価格はPA' である。しかしながら、歴史的な背景か
ら、自国はB国と自由貿易協定を締結した。その結果、B国からの農産物には関税
がかからず、国内価格はPB になるが、域外のA国からの農産物には関税がかかる。
この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#GDP・国民経済計算#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
消費者余剰
価格と消費者余剰について考える。下図に関する記述として、最も適切なものを
下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
関税引き下げの経済効果(FTA)
昨今、WTO を中心とする多国間交渉はうまくいかず、FTA のような比較的少
数の国の間の交渉が増加している。
下図は、関税引き下げによって輸入品の価格がP0 からP1 に下落する場合を描い
ている。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
負の外部性と社会的限界費用
いま、完全競争下にある合理的な企業の生産活動を考える。当該企業が生産活動
で考慮する私的限界費用MCP は下図のように描くことができるものとし、価格が
k であるものとして生産量を決定している。
ただし、当該企業の生産ではいわゆる「負の外部性」が生じている。負の外部性を
考慮した社会的限界費用MCS は、私的限界費用に社会的負担を加えたものとして
下図のように描くことができる。当該企業は、外部性を考慮することなく、価格k
と私的限界費用が一致する生産量を選択するが、社会的に最適な生産量は価格k と
社会的限界費用が一致する生産量であるため、社会的には過剰生産による厚生損失
(デッドウエイトロスが生じてしまう。
このとき、下図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答
群から選べ。
#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
従量税の余剰分析
財務省によれば、わが国の2013 年度末の公債残高は、GDP の倍程度であり、
財政再建の必要性が指摘されている。財政再建のためには、行政の効率化による支
出削減と増税による収入増とを適切に組み合わせることが必要になろう。こうした
状況を踏まえて、以下では税に関する経済モデルを考えている。下記の設問に答え
よ。
)設問
いま、価格に反応しない垂直な需要曲線と一定の傾きを持つ供給曲線が、それ
ぞれ実線の直線で下図に描かれている。このとき、政府が従量税を課すと、図中
の点線の直線で示されているような形で課税後の供給曲線が描かれるものとす
る。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#GDP・国民経済計算#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
関税引き下げの余剰分析(TPP)
TPP 協定では、関税引き下げが交渉されている。
いま、ある農産物の輸入には禁止的高関税が従量税で課されており、輸入が起こ
らない状況であるとする。そこに、当該農産物の輸出国との間で貿易交渉が行わ
れ、関税が大幅に引き下げられた結果、この農産物は図中のP1 の価格で輸入され
ることとなった。関税が引き下げられた場合の余剰と輸入量に関する記述として、
最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#余剰分析・厚生#国際貿易理論
関税撤廃の経済効果(部分均衡分析)
関税撤廃の経済効果を、ある小国の立場から、ある
財の市場のみに注目した部
分均衡分析の枠組みで考える。下図は当該財の国内供給曲線と、当該財に対する国
内需要曲線からなる。関税撤廃前には当該財の輸入に関税が課され、当該財の国内
価格はP0 であり、関税収入は消費者に分配されていた。関税が撤廃されると当該
財の国内価格はP1 となった。関税撤廃による変化に関する記述として最も適切な
ものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
従量税の転嫁と帰着
下図には、需要曲線と供給曲線が描かれており、市場で決まる「課税前の価格」は
D 点によって与えられる。ここで、当該財へ政府が税を課すと、「課税後の買い手
の支払い価格」はA 点で与えられ、「課税後の売り手の受取価格」はC 点で与えられ
ることになるとする。
この図の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
自由貿易協定の経済効果(部分均衡分析)
下図は、ある国の立場から、
つの財の市場のみに注目した部分均衡分析の枠組
みを用いて、自由貿易協定の経済効果を示している。当該財の価格がP 1 である第
Ⅰ国からの輸入に、この国では関税を賦課しており、関税賦課後の価格はP 2 とな
っていた。それが、第Ⅱ国と自由貿易協定を結ぶことによって、第Ⅱ国から価格
P 3 で当該財を輸入できることになった。なお、図中のa 〜i は線で囲まれた範囲
の面積を表すものとする。
第Ⅱ国と自由貿易協定を結ぶ場合、協定締結後のこの国の経済厚生は、締結前と
比較して、どれだけ変化したか、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
負の外部性と最適生産量
いま、企業A が個人B に対して負の外部性を発生させる財を生産している。下
図は、企業A の私的限界費用の上方に個人B への影響を考慮した社会的限界費用
が描かれており、線分E の長さは限界的な外部性の大きさを表している。当該財
の価格がP で一定であるとすれば、自由放任の状況下で外部性を考慮しない場合
の企業A が選択する合理的な生産量はQ 2、外部性を考慮して社会的余剰を最大に
する場合の生産量がQ 1 となる。なお、図中のC とD は線で囲まれた範囲の三角
形の面積を表すものとする。
この図に関する説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
関税賦課の効果(部分均衡分析)
下図は、国モデルに基づく国際取引を表したものである。
いま、農産物に関する自国の輸入需要曲線をD0D1、外国の輸出供給曲線をS0S1
とする。自由貿易下の均衡価格はP0、均衡量はQ0である。
ところで、自国が輸入財単位に対してT 円の関税を賦課した場合、外国の輸
出供給曲線はS0S1からS2S3にシフトし、輸入価格はP0からP2に下落し、反対
に国内価格はP1に上昇する。また、均衡量はQ1に減少する。
この図の説明として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
自国が輸入関税を課した場合、外国の経済余剰は四角形S2FGS0で示される。
b
自国が輸入関税を課した場合、世界全体で三角形EFG の経済余剰が失われる。
c
自国では、関税収入が四角形P1FGP2に相当し、関税賦課時の経済余剰が自由
貿易時の経済余剰を上回ることがある。
d
自由貿易の場合、自国の経済余剰は三角形S0EP0、外国の経済余剰は三角形
D0EP0で示される。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
ラムゼイ・ルール(最適課税)
ラムゼイ・ルールによる効率的な課税に関する説明として最も適切なものはどれ
か。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
外部不経済
下図は、ある財の消費が外部不経済を及ぼす場合を示したものである。当該財の
私的限界価値曲線はD0D1として、社会的限界価値曲線はD2D3として描かれる。
また、供給曲線はS0S1である。
この図の説明として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
市場均衡点はE 点であり、最適状態と比較して三角形EFG の余剰が失われ
る。
b
社会的に最適な状態が実現したとき、経済余剰は三角形D0ES0になる。
c
社会的な最適点は課税によって実現し、このとき税収は四角形D0HFD2に等
しく、これは外部不経済と相殺される。
d
社会的に最適な状態を課税によって実現したとき、税込みの市場価格はP1で
示される。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
価格の下限規制と余剰
下図は、最低賃金制度や農産物の価格支持政策のような価格の下限規制を描いた
ものである。
完全競争市場における均衡は、需要曲線D0D1と供給曲線S0S1の交点E で実現
し、均衡価格はP0、均衡量はQ0である。ここで、均衡価格より高いP1の水準で
価格の下限が規制されたとする。このとき、取引量はQ1に減少する。
この図の説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
外部不経済と環境税(ピグー税)
ある財の生産において公害が発生し、私的限界費用線と社会的限界費用線が下図
のように乖離している。ここで、政府は企業が社会的に最適な生産量を産出するよ
うに、単位当たりt =BG の環境税の導入を決定した。その際、社会的な余剰
は、どれだけ変化するか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
輸入関税と生産補助金の経済厚生
次の輸入関税と生産補助金の効果に関する文章を読んで、経済厚生分析の説明と
して、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
下図は、輸入競争財市場(たとえば農産物)を描いたものである。いま、当該財の
国内需要曲線がDD で、国内供給曲線がS1S2で描かれている。ここで、自国は
「小国」であり、当該財の国際価格をPf とする。自由貿易下での消費量はQ1、生産
量はQ2であり、輸入量は(Q1-Q2)に等しい。
ここで、当該財の輸入にT の関税を賦課した場合、国内価格はPd(=Pf +T)に
上昇する。この結果、消費量はQ3に減少し、生産量はQ4に増加する。他方、生
産補助金を交付することで輸入関税の場合と同じ生産量Q4を実現することも可能
である。このとき、生産補助金の交付により、国内供給曲線はS1S2からS3S4に
平行移動する。
― 14―
◇M1(557―16)
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
完全失業率・物価・賃金の推移
下図は、日本の完全失業率、消費者物価変化率、現金給与総額伸び率を表したも
のである。この図の説明として最も適切なものはどれか。
「労働力調査」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」
#GDP・国民経済計算#物価・インフレ#フィリップス曲線・失業#余剰分析・厚生
自由貿易地域の経済効果
次の自由貿易地域に関する文章を読んで、自由貿易地域が形成された場合の経済
効果の説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
下図は、自国とつの外国(X 国とY 国)間の貿易取引を表し、自国の輸入競争
財市場(たとえば農産物)を対象としている。農産物の国内需要曲線がDD、国内供
給曲線がSS で描かれている。
いま、X 国からの農産物の輸入価格がP0、Y 国からの農産物の輸入価格がP1で
あるとする。このとき、自由貿易を想定すれば、農産物はより安価なX 国から輸
入され、Y 国から輸入されることはない。また、両国からの輸入に関税(T 円)を同
じだけ賦課したとしても、(P1+T)が(P0+T)よりも大きいため、農産物は依然
としてX 国から輸入され続ける。ここで、(P0+T)をP2で示し、(P1+T)線は
図示していない。
ところが、X 国からの輸入には関税を賦課したままで自国とY 国が自由貿易地
域を形成した場合、Y 国に対する輸入関税は撤廃され、両国からの輸入価格は
P2>P1になるから、農産物の輸入先はX 国からY 国に切り替わる。
― 8―
◇M1(743―10)
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論