経済学・経済政策 H29年度 第10問

第10問

価格と消費者余剰について考える。下図に関する記述として、最も適切なものを 下記の解答群から選べ。

第10問の図
  1. 価格がP0 のとき、消費者がQ0 を選択する場合の消費者余剰は、消費者の 支払意思額よりも大きい。
  2. 価格がP1 のとき、消費者がQ1 を選択する場合の消費者余剰は、Q0 を選択 する場合の消費者余剰よりも大きい。
  3. 価格がP2 のとき、消費者がQ1 を選択する場合の消費者余剰は、Q2 を選択 する場合の消費者余剰よりも大きい。
  4. 価格が のとき、実際の支払額は なので、消費者がQ0 やQ1 を選択して も、消費者余剰は得られない。 DKJC-1A
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正解:

解答:イ

右下がりの需要曲線上に、P0>P1>P2(対応する数量 Q0<Q1<Q2)の3点がある。消費者余剰は「支払意思額(需要曲線の下の面積)-実際の支払額(価格×数量)」で、需要曲線と価格水準の間にできる面積で表される。価格が低く、かつその価格に対応する需要曲線上の数量を選ぶほど消費者余剰は大きくなる。

  • ア(×):消費者余剰は支払意思額から実際の支払額を差し引いたものなので、支払意思額より大きくなることはない(必ず支払意思額より小さい)。
  • イ(○):価格 P1 で Q1 を選ぶときの余剰(需要曲線と P1 の間の三角形)は、より高い価格 P0 で少ない Q0 を選ぶときの余剰(需要曲線と P0 の間の三角形)より大きい。価格が低く需要曲線上の点を選ぶほど余剰が大きいので正しい。
  • ウ(×):価格 P2 のときは需要曲線上の Q2 を選ぶのが余剰最大で、それより少ない Q1 を選ぶと余剰は小さくなる。大小関係が逆。
  • エ(×):価格を支払っても、支払意思額が価格を上回る範囲では消費者余剰は正の値として得られる。「余剰は得られない」は誤り。

よって

#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生

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