第23問
高所得者Aと低所得者Bという 2 人で構成される社会を想定する。所得水準によって決まる 2 人の効用関数は同一であるとして、各人の測定可能な効用の大きさに基づいて社会全体の厚生水準が決まるとする「社会厚生関数」を考えることができる。社会厚生関数に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア ベンサム型の社会厚生関数では、一定の社会厚生水準の下でAの効用とBの効用はトレードオフの関係にある。
- イ ベンサム型の社会厚生関数は、公正性を重視した平等主義の考えに基づく。
- ウ ロールズ型の社会厚生関数では、Bの所得が一定でも、Aの所得を増加させれば、社会厚生水準は高まる。
- エ ロールズ型の社会厚生関数では、社会厚生が同水準であれば、 2 人の所得の合計は等しくなる。
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正解:ア
解答:ア(ベンサム型では両者の効用はトレードオフ)
ベンサム型は W=UA+UB と効用を足し合わせる功利主義、ロールズ型は W=min(UA, UB) と最も不遇な人を重視する考え方です。
- ア(正):ベンサム型では一定の社会厚生水準を表す線が右下がりの直線になり、Aの効用を増やすにはBの効用を減らすトレードオフの関係になります。
- イ(誤):平等を重視するのはロールズ型で、ベンサム型は合計を重んじるため必ずしも平等主義ではありません。
- ウ(誤):ロールズ型は最小値で決まるので、低所得者Bの効用が一定なら、高所得者Aの所得を増やしても社会厚生は高まりません。
- エ(誤):ロールズ型は所得の合計ではなく、不遇な人の水準で社会厚生が決まります。