第16問
燃料費高騰対策としての燃料生産者への補助金の効果を考える。ある燃料の市場を示した下図において、D は需要曲線、S0 は供給曲線であり、補助金交付前の均衡価格は P0、均衡取引量は Q0 であった。ここで生産者に燃料 1 単位当たり HF(= EG)の補助金が交付されると、供給曲線は S1 にシフトすることで、均衡価格は P1、均衡取引量は Q1 に変化した。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 補助金交付後の消費者余剰は、三角形 AP1 F である。b 生産者に交付された補助金総額は、四角形 P0 BGE である。c 補助金交付による生産者余剰の増加分は、四角形 P1 BGF である。d 補助金政策が生じさせた死荷重は、三角形 EFH である。
- ア a:正 b:正 c:正 d:誤
- イ a:正 b:正 c:誤 d:正
- ウ a:正 b:誤 c:正 d:正
- エ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
▼ 解答・解説を見る
正解:ウ
解答:ウ(a正・b誤・c正・d正)
生産者に1単位あたりHF(=EG)の補助金を出すと供給曲線がS0からS1へ下方シフトし、価格はP1に下がり取引量はQ1に増えます。
- a(正):補助金後の消費者余剰は、需要曲線の下・価格P1の上の三角形AP1Fです。
- b(誤):補助金総額は「1単位あたり補助金(EG)×取引量Q1」で、四角形P0BGEとは一致しません。
- c(正):生産者余剰の増加分は四角形P1BGFにあたります。
- d(正):補助金は取引量を最適水準より増やしすぎるため、三角形EFHの死荷重(社会的な損失)が生じます。
よって a正・b誤・c正・d正 の ウ が正解です。