IT導入補助金はEC(ネットショップ)が対象外に
枠の種類の変化〜インボイス枠からECが対象外に
IT導入補助金2023の枠は以下のとおりです。デジタル化基盤導入枠で会計・受発注・決済・ECを強力に後押ししていました。インボイス制度のスタートで、お金周りのシステムの導入を進めたかったのだと思います。
ただ統計データは見れていませんが、会計や受発注はすすまず、IT導入補助金利用者の多くがECの導入を進めたんじゃないかと想像します。
そこで、2024年は制度が変わりました。IT導入補助金2024年の枠の紹介です。
デジタル化基盤導入枠がインボイス枠に名称がかわり、対象は会計・受発注・決済の3つになり、ECは対象外となりました。
通常枠でもECが対象外に
さらに、もともとの通常枠では2023年まではECは対象外でした。
昨年(IT導入補助金2023)の公募要領のECの記述
それが、今年(IT導入補助金2024)の公募要領のECの記述からきっちりECサイト用カートが消えていますね。
感想
どの補助金にも目的があり、予算があります。ただ補助金利用者側のニーズが異なることがあります。
小規模持続化補助金でも、販促全体の目的だったので、ホームページやECなどのネット系の補助金申請ばかりになってしまった結果、今ではネット系の出費は認められるもの制限が大きくかかりました。
IT導入補助金も本来は、デジタル化に伴う効率化を目指すものでした。生産性革命によってできた補助金ですもんね。もちろん生産性アップには売上アップも関連してくるのですが、どうしても取り組みやすいEC構築ばかりの申請が相次ぐと制度を変えざるをえなかったのだと思います。
ただ受発注・決済は対象なので、BtoBのネットショップなんかは受発注扱いでIT導入補助金の対象継続のようなので、引き続き導入が進みそうですね。
そんなところで