熊本地震で私が買ったもの〜ネットで売上を上げていくには、集めて成約してもらう流れが必要。
IT中小企業診断士の村上です。
先週は、御坊商工会議所にて、ネット活用のセミナーでした。
田中先生の企画のもと、松永先生とともに、3人でセミナーをしてきました。
今回、話したことは、お客様をいかに集めて、問い合わせ・成約してもらうかの流れを作ることが重要になるということです。 そのためには自身が売る立場ではなく、買う立場に立って考えてくださいねと。
そこで、私が今年ネットで商品を買った例を、最初の事例としてご紹介しました。
熊本地震が起きた
2016年の4月に熊本で地震が起きました。甚大な被害がでたわけですが、私は現地にボランティアに行くわけでもないので、落ち着いたところで、熊本のものを購入して、地域を応援しようと思いました。さて、何を買おうか。最近、日本酒が徐々に好きになってきましたので、日本酒を購入してみることにしました。
しかし・・・そういえば、熊本のお酒って何があるか、全く知らない・・・となると・・・Googleで検索しよう!となるわけです。
「熊本 日本酒」で検索すると、熊本のナンバーワン酒造が出てくると思うとそうではありませんでした。1位ででてきたのは、日本酒物語の熊本の日本酒ランキング。
実際に日本酒のランキングを開いてみるとこんな感じ。熊本の人気日本酒ランキング。(口コミの多い順番にランキングされているようですが、本当の口コミなのか、確認はできません)でも、熊本の日本酒のこと知らないので、このランキングを信じてみることにしました。(騙されてみることにした、とも言うw)
れいざんに集客された!
そうすると、1位れいざんと2位香露。お酒の名前のところ色が変わっていますが、実際に開いて確認したわけです。そして、れいざん買ってみようかと思って、Amazonをクリックしてみました。
コレで、私は、無事、れいざんの購入ページに集客されたわけです。
しかし、Amazonを開いてみると・・・
しかしここでは成約にいたらず
れいざんを買おうと思って、ネット・ショップ(Amazon)まで来たにも関わらず、ここでは購入しませんでした。並んでいる商品を見ると、 1.8L・・・一升瓶か・・・流石にそこまでお酒のめないなあ・・・ でも300mlで500円じゃあ、熊本応援って感じではないなあ・・・と。
買う気満々でやってきたのに、自分に合う商品がなかったわけです。残念。
通常はここで、お客様は購入を断念して終わりですが、今回は、熊本を応援すると言った大義名分があるので、もう少しチャレンジしてみました。こんどは お酒の名前の 「れいざん」 を検索してみました。
今度は れいざんの酒造のオンラインショップが1位になって出てきましたね。
「れいざん」 さんのネット・ショップ開いてみました。 うーむ、ちょっとデザイン的には今一歩。失礼ながら、残念な感じです。購買意欲が湧くページではないですね・・・でも、結果的にはこのページで買いました。 それは・・・
(ショップ画像をクリックすると れいざん のサイトへ遷移します)
スクロールすると色々商品が出てきました。おすすめ商品。気になったのは、三位一体セット。飲んだことないお酒を一升瓶で購入するのは不安ですが、こういった味違い3点セットだと買いやすいですね。
そこで、三味一体セットを購入しました。ここでわたしは成約したわけです。サイトのデザインは、もちろん重要ですが、デザイン以上に重要な物があるわけですね。
ネット・ショップの集客して成約の流れ
どうでしょうか?自分の購買の流れを見ると、どのように集客して成約するものなのかイメージが伝わったでしょうか?
熊本お酒を買いたい → どんなお酒があるのか知らない → ネット・ショップじゃなくて、Googleで検索 → ショップ自体ではなく、ランキングサイトへ誘導される → そこで買いたい銘柄を決定
ここまでで集客されましたが、残念ながら1つめのサイトでは成約に至らずでした。買いたい商品がなかったですよね。 いい評判を聞いてお店まで駆けつけたが、自分にあった商品を見つけられず、無念の撤退みたいなところです。
そこで、成約するためには、 初めて飲む人用の おためし的な位置づけの 三味一体 セットが有効で、購入至ったわけです。 価格を確認すると、結果的に一升瓶よりだいぶたくさん払っていますね(^^;
もちろん、いつもこんな流れで集客→成約となるとは限りません。お酒通の人なら、最初から銘柄を知っていて、そうすると、楽天ショップ内の検索で 銘柄検索!という流れもあるでしょう。
商品やお客様ごとに色んな導線があると思います。その中で、自店に向く優先度の高い導線から太くして、次は他の導線も太くしていくといった、段階的な対策実施が必要になってきそうですね。
そんなところで。
あ、お酒はもちろん、とってもおいしかったですよ! (日本酒を批評する言葉は持てず、グルメレポーターにはなれないっす(^^:) でも、6本のセットが、1週間と経たずになくなったのは事実です。