『なぜあの会社は儲かるのか?』
『なぜあの会社は儲かるのか?』
文庫はどんどん読むんだけど、あいかわらず中々ビジネス書が読めないな。
会計と経営を融合させた簡単本!
会計本は、みんな最後まで読めないけど、最後まで読んでもらえることを念頭において書いた本と作者もおっしゃってます。
確かに簡単に最後までよめました。
こういう本を読むと、ホント企業経営理論の内容そのままだなあと改めて再実感できるのがいいところ!
目次だけでも結構興味深い
(1)差別化高級路線はもうかるのか?
いつも、差別化して価格競争回避しましょう!って解答の骨子になってしまうけど、そうでもないんだよな。。
帝国ホテル と 東横INN
伊勢丹 と ユニクロ
後者の方が圧倒的に利益率が高い。。百貨店は利益率そんなに高くないのはイメージできるけど、帝国ホテルが東横INNにまけているとは。。。
(3)ポイントで得する会社損する会社
航空会社のマイレージは成功してるけど、それ以外のポイントは反って企業の損失になりがち。それを紐解いてます。
航空会社は 固定比率が高い! なのでポイント提供の原価は低くなります!
それに比べて、百貨店では変動比率が高い! なので、ポイントの原価は高くなってしまう!
後、重要なのは、ポイント付与するということは前受け金をもらっていることになるので、キャッシュ的にもよくなります。
ここではTACの事例がでていました!
前受け金で 総資産の 57%らしい。。 ちょっとは還元してよね。。
後は
(4)製品のライフサイクルで 富士フィルムとか吉野家とかのお話
(5)赤字会社(楽天)が黒字会社(TBS)をM&Aできるわけ
(6)稼いだ利益をどう使うか? 任天堂!
とかです。
有名な会社の事例ベースなので、非常にイメージしやすい、良い本ですね。