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「小規模事業者持続化補助金の共同・協業型の第2回公募要領が出たので、第1回の採択内容を含めて確認してみる

商工会議所の展示会出展

第1回の採択状況

200件超の応募があって、93件採択されていました。共同とか協業は調整も掛かりそうで、件数も少ないだろうなと思いましたが、セキュリティ枠程度の件数はいっているんですね。民間44件、公共49件でした。(AIで分類)

共同型は商工会とかが主体になってやるのかなあと思っていたのですが、民間の取り組みも多いのですね。

補助対象者

本事業の直接の補助対象(申請者)は、地域の小規模事業者の販路開拓を支援する法人であり、具体的には以下のいずれかに該当する機関です。

  • 商工会・商工会議所(商工会法または商工会議所法に基づき設立された法人)
  • 都道府県中小企業団体中央会
  • 商店街振興組合・商店街振興組合連合会
  • 事業協同組合などの法人化されている組織
  • 地域の企業の販路開拓につながる支援を事業として行っている法人(これまでの実績や効果について審査が行われます)

取組内容の分類

提供された出典に基づき、採択された事業をその内容や目的によって分類し、一覧化しました。

海外展開・販路開拓・地域ブランド構築・伝統工芸・デジタル技術・その他特定テーマに分類されました。デジタル系もあるのですね。

1. 海外市場への展開(輸出・越境EC)

日本の優れた産品を、アジア(シンガポール、タイ、香港、台湾など)や欧州、アメリカといった海外市場へ届ける取り組みです。

• アジア圏への進出: 「Yummy Japan〜日本のおいしいを世界へ〜」、シンガポールやドバイへの販路開拓、タイ市場への挑戦、香港・台湾市場の開拓、沖縄フェアinシンガポールなどが含まれます。

• 欧米・イスラム圏への進出: 焼酎・泡盛のフランス輸出拡大、欧州とイスラム圏をターゲットにした実証型輸出支援、アメリカへの食品輸出プロジェクト、伝統陶磁器の欧州市場開拓などがあります。

• 越境・デジタル販路: 越境販路構築事業や、インフルエンサーを活用したプロモーション、台湾でのマーケティング拠点構築が挙げられます。

2. 催事・イベント・物産展による販路開拓

対面での販売会や大規模なイベントを通じて、消費者に直接アプローチする取り組みです。

• 地域マルシェ・物産展: 「しんきん赤れんがマルシェ」、「北海道まるごとフェアinサンシャインシティ」、「神奈川の魅力発見物産展」、「しずおかの味めぐり」など、特定の地域にフォーカスした催事が多く見られます。

• コンセプト型イベント: サザエさん商店街通りでのクリスマスマーケット、名字(鈴木・佐藤)をテーマにした名産品展、発酵文化を普及させる「みやざき発酵フェスタ」、収穫祭などが実施されます。

3. 地域ブランドの構築と販路拡大

地域のストーリーや特性を活かしてブランド化し、付加価値を高める取り組みです。

• ブランディング強化: 北海道ブランド、江戸東京ブランド、奥伊勢ブランド、泉州タオルのグローバルブランド化、ますます、いよし。ブランドなど、独自のブランドを核とした支援が目立ちます。

• ストーリー・リデザイン: 地域の隠れた魅力を掘り起こすプロジェクトや、四国の地域産品をリデザインの力で拡大する事業、食の「テロワール」を中核としたブランドアップなど、見せ方や伝え方を工夫する事業が分類されます。

4. 伝統工芸・地場産業の振興

古くから伝わる技法や地域の特産品を現代に合わせて展開する取り組みです。

• 伝統工芸の共同販路: いしかわ伝統工芸、九谷焼、江戸東京の伝統文化、福岡県伝統工芸品、沖縄の伝統工芸などが含まれます。

• 特定産業の支援: 五泉ニットの新市場創造、兵庫県産の線香ブランディング、波佐見焼・三川内焼・有田焼の欧州展開など、専門性の高い地場産業の販路開拓を支援しています。

5. デジタル技術・先端手法の活用

AIやメタバースなど、新しいテクノロジーを用いた販路開拓です。

• 新技術の導入: AIを活用した北陸の物産展、小規模蔵元を支援するためのメタバースプラットフォームによる販路開拓などが含まれます。

• 次世代マーケティング: ファンマーケティングによるプロジェクト、インフルエンサーの活用、実践型マーケティング大学の運営などがこれに当たります。

6. 復興支援・社会課題・特定需要への対応

震災からの復興や、最新の社会情勢に合わせた取り組みです。

• 復興支援: 能登復興支援共創プロジェクト、石川県の伝統工芸事業者の復興に向けた事業など、災害からの再生を目指すものが含まれます。

• 社会課題・トレンド: 次世代エネルギー関連事業者のGX(グリーントランスフォーメーション)推進支援、ヴィーガン市場に特化した支援、2025年大阪・関西万博を契機としたインバウンド需要獲得などがあります。

デジタルの取り組みを確認してみた

デジタルマーケティングっぽいのは複数ありましたが、デジタルが主題になりそうなのは以下の2つでしょうか?

13 東京都 株式会社ふるさとサービス AI×2025年 北陸ネット大物産
78 長崎県 株式会社長崎国際テレビ 小規模蔵元支援!「メタバースプラットフォーム」による販路開拓事業

13 東京都 株式会社ふるさとサービス AI×2025年 北陸ネット大物産

株式会社ふるさとサービスさんは、事業内容を見ると、補助金申請支援が主体の会社のようですね。それが主体になってやるのですか。。。

検索したのですが、どんなことを実施したのかよくわかりませんでした。。

ネット物産展とかでAIを使いました!というくらいなのでしょうか。まあ、完了したらもう少し詳しい内容がでてくるのかなあ。

78 長崎県 株式会社長崎国際テレビ 小規模蔵元支援!「メタバースプラットフォーム」による販路開拓事業

オワコンと言われつつある、メタバース・・不安しかないですが、蔵元のメタバース化ならちょっと楽しそうですね。「株式会社長崎国際テレビ」は名前の通り地方のTV局のようです。

これは去年の記事ですが、この取り組みですかね。

離島の酒&肴のEC「しまのみ」がメタバースに登場!沖縄・東京・北海道で酒フェアも
https://straightpress.jp/20240902/1199108

メタバースでお酒のウンチクを聞いて、そのままお酒の購入につなげてもらおうというものですね。悪くない気もする一方で、メタバースにする必要があるのかなあ、なんて思います。YouTubeLiveとか、動画配信で、VTuber化した方が良さそうな気もしますが。果たして。

YouTubeチャンネルはありましたが、あんまり盛り上がってなさそうです。

第2回公募要領

複数の小規模事業者が協力して取り組む販路開拓を支援する「小規模事業者持続化補助金(共同・協業型)」の公募要領です。商工会などの地域振興等機関が主体となり、10者以上の事業者を巻き込んで商品改良やブランディング、展示会出展などを一括して支援する事業が対象となります。申請はJグランツによる電子申請に限定されており、事前にGビズIDプライムアカウントを取得しておく必要があります。補助上限額は5,000万円で、人件費や旅費、委託費など多岐にわたる経費が補助の対象として認められています。審査では事業の継続性や費用対効果、地域経済への波及効果などが重点的に確認されます。採択後も5年間にわたる実施効果の報告義務があるなど、中長期的な成果が求められる制度です。

地域振興機関は公的なところが向いているように思いますが、半分は民間でしたね。

どうみても、参画事業者の貢献度があり、費用対効果が明確になってないと採択されないですよね。

実績報告と効果報告は大変でしょうが、やっていかないとですね。

そんなところで

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Posted by tomoyamurakami