電子インボイスとデジタルインボイスの違い〜Peppolはまだか?
インボイス制度のスタート
インボイス制度がスタートして、今のところ大きな混乱なく進んでいるようですね。まあ実際は、事前に準備を進めていた事業者は何事もなく進み、未だに準備をしていなくて何もしていない場合は、確定申告時に苦労するのかなあ、なんて思います。
我が家の近くの駐車場もインボイス対応を大きく打ち出しています。(私は車持っていないので関係ないですがw)インボイスで売上が上がるわけではないですが、ちゃんと明示していないと、避けられて売上ダウンするおそれがあるので、お店もインボイス対応しているお店はタバコと一緒で店頭に明示してほしいかと思います。
インボイスの対応はめんどくさい?
確かに、インボイス制度がスタートして、やる作業が増えたのは間違いありません。しかし会計ソフトなどで準備をしておけば、それほど面倒が増えたという感触はありません。
しかし、本来はインボイスになって業務効率が上がっていいと思っています。それはデジタルインボイスがスタートすればということです。
電子インボイスとデジタルインボイスは別物
電子って訳すとデジタル・・・なのか、エレクトリックなのかはさておき、デジタルと電子は別物と定義されています。
電子インボイスインボイスは単に適格請求書を電子データ化した意味になります。PDFの請求ってことですね。
一方デジタルインボイスはデータで請求情報のやりとりができることを意味します。
結局、電子インボイス(PDFの請求書)をもらっても、受け取った方はデータを読み取って経理ソフトに入力せねばなりません。最近はOCRの精度も上がりスキャンしたらデータを入れてくれますが、それならそもそも直接データでやり取りできたほうが効率的だと思います。
デジタルインボイス早く始まってほしい
紙請求書よりはPDFメール請求書の方がいい。でもそれだと結局データを有効に使えていない。データで請求情報が流れる世界になって欲しい。大手の城下町型のEDIは普及していますが、中小企業のEDIはあまり普及していません。業界ごとにデータ項目を変えてやり取りできるのは良いことだと思いますが、それよりも単純な請求データのみが流通するプラットフォームが早くできればいいのにと思います。
それがPeppolになるんでしょうかね。会計ソフトから相手先を指定して請求を送れば受け取り側でもデータのまま処理できる。楽しみです。
Peppolについて教えて!ChatGPTに聞いてみました
PEPPOL(Pan-European Public Procurement Online)は、ヨーロッパ全域で公共調達プロセスを簡素化および標準化するためのフレームワークです。これにより、企業や政府機関が異なる国やシステム間で電子取引を簡単に行えるようになります。PEPPOLの主な要素は以下の通りです:
- 標準化:
- PEPPOLは、電子文書のフォーマットやプロセスを標準化します。これにより、異なるシステムやプラットフォーム間での互換性と連携が向上します。
- アクセスポイント:
- PEPPOLネットワークに参加するには、認定されたアクセスポイントを通じて接続する必要があります。これにより、安全で信頼性の高い通信が可能となります。
- 電子調達:
- PEPPOLは、電子注文、電子請求、電子配送など、調達プロセスの各段階をサポートします。
- オープンPEPPOL:
- OpenPEPPOLは、PEPPOLの規格を管理し、拡張する非営利団体であり、ヨーロッパの電子調達の標準化に向けた取り組みを支援しています。
- 国際的な適用:
- PEPPOLはヨーロッパを基盤としていますが、他の地域でも採用が進んでおり、国際的な電子取引の標準を提供しています。
PEPPOLは、ビジネスの効率化と電子取引の促進を目指して、公共と民間のセクターにおける電子調達の標準化に取り組んでいます。それにより、企業は新しい市場にアクセスしやすくなり、また、公共機関は調達プロセスを効率化できるようになります。
会計ソフトの状況
多くの会計ソフトがPeppolを使ったデジタルインボイスの対応を表明しています。ただ実装されてサービス提供しているかどうかは会計ソフト会社の進捗によりそうですね。
MFクラウドの画面をみると、すでにデジタルインボイスに対応していて、送信できるようです。使ってみたいけど相手先がいない(^^;
Freeeではまだ対応していない ←さっさとして!
私の使っている会計ソフトのFreeeはPeppol対応するとロードマップで言っていますが、今のところデジタルインボイスで請求データを送る機能はありません。早く対応してほしい。まあ、相手先が対応していないと送れないので、送り先は限定されますが、紙の請求書を卒業するだけでなく、(PDFを含めた)帳票の請求書から卒業してデータでやり取りできる世界が早く来てほしいものです。(すぐ実現できると思うんだけどなあ)
デジタル世界で請求書が飛び回る
CANVA AIで「デジタルな宇宙で、請求データが飛び回っている様子」をネオンな感じで書いてもらったのですが、よくわからないイラストになってしまいました。
そんなところで。