総額表示義務の復活〜2021/4より値札の価格は消費税分込みの総額の表示に戻す
NHKのニュースで久しぶりに消費税関連のニュースを見かけました。総額表示が2021年4月から義務化されるとのこと。
義務化というのは、もともと義務化されており、現状は特例で、義務にはなっていないということです。
消費税率の引き上げのときに外税表示が特例で認められていました
もう、消費税が引き上げられたのはいつか忘れそうになりますが、
3% 1989年
5% 1997年
8% 2014年
10%+軽減税率 2019年10月 という歴史でした。
またすぐ消費税率は上がるでしょうね。これだけ財政出動が続くと、コロナが収まり次第、次の増税について話が出てくるでしょうが、それはさておき。
2014年と当初は2017年に段階的に消費税率を引き上げることになったため、お店の人たちが、そのたびに値札を貼り替えるのは大変だ!ということで、消費税転嫁対策特別措置法で、価格表示に特例が認められました。
10,000円の消費税10%で 11,000円(総額)であるものを、10,000円+税 という表示でもOKになりました。(下図参照)
これを、11,000円(税込)に戻す必要があります。
強調表示にも注意
気をつけないといけないのは、強調表示も特例ということです。
10,000円と大きく書いて、 小さく税込で 11,000円という表示は、総額で表示されているようですが、本体価格(10,000円)が強調されており、特例であったので、2021年の3月には終了します。
そうすると総額で 11,000円(税込)がよく見えるようにせねばなりませんね。
書籍は本体価格表示が認められている
多くの商品は総額表示に戻すわけですが、本体価格表示のままでいい商品もあります。それは書籍です。
確かに、書籍は消費税表示のなかった、何十年も前に発売されたものもありますし、税率が上がるたびに莫大な数の商品に値札を貼り替えるのは大変でしょうから、本体価格表示が許されています。
しかしまあ、冒頭にも書きましたが、いずれまた消費税率が変更されることを思うと、もう全ての商品を 本体価格+税 で表示すればいいのにな、とも思います。
お店の人にとっては本体価格+税のママの表示のほうが楽ですし、何より、税込価格より安く見える。
消費者にとっては、暗算ができないと、総額いくらかわからなくて困る、ということありますが、今後もキャッシュレス化がすすむと、そういった懸念はなくなっていくと思います。
シンプルでいこう! 本体価格のみ表示しておく、以上。
すべての制度がそうなっていくといいのですが、なにはともあれ、2021年4月からは総額表示の値札に戻さねばなりません。早めに準備しておきましょう。
そんなところで