自治体などの行政でのAI活用事例

AIは、よくある事務処理などを効率化することが期待されています。そうすると企業より、自治体の方が定型的な事務処理は圧倒的に多いですから、自治体こそ、いの一番にAI活用に向かわねばなりませんね。

自治体って最近なんでも仕事を押し付けられて、働いている人が疲弊しているイメージのほうが強くなってきたような気がします。(もちろん、のんべんだらりの人たちもいるでしょうが。)

いろんな業務を効率化できると、人不足に悩む自治体にとっても朗報ですよね。といってもシステム投資をする原資があるのは豊かな自治体だけ。ますます業務の効率化の自治体間格差が大きくなりそうです。

昔から、自治体の業務はドコモ一緒なんだから、なんで全国で統一の仕組みを作らないんだ!いや、自治体は、場所によって色々特徴が違うし、規模も全然違うので、同じシステムにできない、という声もあります。

でも、人口減少社会ではどんどん人手が足りなくなるわけで、少しでも、このAI化のタイミングで、全国共通・・・そこまでいかなくても連携できるところは連携して仕組みづくりできるといいですね。

実際にAIといっても、単にシステム導入じゃないか!というしょぼいのも多そうですが、やはり画像・動画認識や音声や日本語の認識精度向上はAIの大きなアドバンテージであり、このあたりの分野から、AI化進んでいきそうですね。

住民からの問合せにAIで自動応答  とか 行政手続での本人認証 とか。

 

 

野村総研による「行政事務における人工知能利活用に関する調査研究 」なんかもでているんですね。

 

ということで、ニュースレベルで自治体のAIの報道発表を調べてみました。 随時追記

AIスタッフ総合案内@掛川市

掛川市役所は、株式会社三菱総合研究所と共同で、新しい行政サービスの実験を行います。
このサービスは、スマートフォン等を利用して、市民からの質問に対して、その意図を人工知能で理解し、的確に回答して市民が望む情報を容易に提示するというものであります。
このサービスによって、市民サービスの質の向上や効率化が期待できるものと考えております。
実証のサービスは、人工知能が、みなさんからの行政情報全般に関する相談にお応えします。

問合せ支援@川崎市 (実証実験)

http://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000086/86637/AI0306.pdf

 

 

ゴミ分別案内@横浜市

横浜市資源循環局がホームページで公開しているチャットボット「イーオのごみ分別案内」がツイッターで話題です。LINEのような画面に、捨てたいごみの名前を入力すると、マスコットの「イーオ」が捨て方を教えてくれるサービスなのですが、ここに「旦那」と入力した人が現れると、絶妙な回答が…。開発の背景を聞くと、AIと人間のコラボレーションが生まれていました。

チャットボットってAIなの?って思うのところは、この神回答は、横浜市の職員さんが自分で調べて作っているんですよね。なんだよ、AIは何してるんだよ?となりますが、一版の消費者からの問いかけは様々なので、うまく適合する回答を探すところがAIの出番になりますね。

ゴミの回答の基本的な回答文を考えるとともに、こういったちょっとしたゆるい回答も適切に埋め込んでいくっていうのは人間の力の見せ所になるわけです。

 

戸籍業務に関する職員支援@大阪市

例えば、戸籍に関する業務では、国際結婚や養子縁組などに関係する申請などで審査をする必要がある場合、関係する法令や過去の事例などを調べる必要があります。

さまざまな事情や条件が複雑に関係する場合は、個別に判断する必要があり、経験や知識が豊富な職員でなければ対応に時間がかかってしまいます。

今回、「職員の知恵袋」と呼ばれるシステムでは、職員が端末に「~の場合はどうしたらいいのか?」などと入力すると、回答案を探して画面に表示されます。

横浜市の事例と違って、使うのは市民ではなくて、職員なので、言葉遣いとかはそれほど気にする必要はないでしょうが、その分専門知識を回答する必要があります。

これも、以前までの全文検索システムとの違いがどのあたりにあるのか悩ましいところですね。Googleの検索のように、キーワードがヒットしたものが、ズラズラ羅列されるんでしょうが・・・ より最適な答えを導くところにAIを使っているという話になると思いますが、使っている内に、この回答でOKとか職員からのフィードバックで学習しながら成長していくんでしょうね。

 

写真から道路の損傷状況を把握@室蘭市

文字に続いて写真。

雪解けが進み、室蘭市内の市道で路面の穴や溝が目立っている。冬期間の積雪の影響で、道路のひびなどに雪解け水が入り凍結と解凍を繰り返し、路面が劣化しているのが要因。毎年約2億円ほどの維持改修費を要する。そこで市は業務の効率化とコスト削減を狙い人工知能(AI)を活用の実証実験に着手するなど、あの手この手で対策を打っている。

 

特徴は、スマートフォンを自動車に搭載し損傷面を撮影する。市民が投稿した写真から道路の傷範囲や程度を自動的に抽出するほか、データベース化や全国の自治体との共同運用も視野に入れる。

3月2日の実証実験では1671枚で「傷みあり」と判定。ただ、市道の白線や影なども「異常」と認識する可能性が残っており、正確性に課題が残った。市は18年度までの本格運用に向け課題を整理する。

これは、AIによる画像認識の力が大きそうですね。道路の状況の写真を、職員の車や市民の投稿によって集めることは可能でしょう。ただすごい枚数の写真を人の目でチェックするのは大変です。

学習したAIが写真を見て、道路のひび割れ写真を選べれば効率化に繋がりそうですね。

 

認可保育施設の入所希望者を市内約300施設に割り振る実験@さいたま市

さいたま市は、保護者の勤務時間や世帯構成などを点数化し、高い順に希望する認可施設に割り振っている。保護者は自分で順位を付けて施設を何カ所でも希望できるうえ、兄弟姉妹がいる場合は「同じ施設を望む」「別々の施設でも近くなら良い」などと細かく要望を伝える。条件が多い分、市側の作業も複雑になる。

昨年の4月の入所希望者は7990人。1月に約30人の職員が休日に朝から晩までかけても割り振りは終わらなかった。平日の閉庁後にも集まり、計約50時間かけて作業を終えたという。

 一方で富士通と九州大などが昨年夏、AIを活用して同じ作業をする実証実験をしたところ、わずか数秒で終了した。割り振りの結果は職員の手作業とほぼ同じだった。

50時間が数秒で終わるってすごいですね・・・・というのより、なぜ、50時間かかっていたのか気になります。非常に非効率な調整とかが入っていたように思います。AI導入するまえに、業務改善・・・なのかな、とも思いますが。

 

そんなところで。