リスク分散の危険さ
リスク分散、大いに結構である。
徹底的なディフェンス!
よくわからないのに、攻めた解答を書いて自爆するよりは全然ましだ。
でも守り一辺倒では、勝てない。
日本VSオランダように、ずっと引いて守っていても、
いつかは、ゴールマウスをこじ開けられる。
診断士試験もそんな感じ。
例えば、H20の事例3のサンプルで行くと、
http://london3.blog81.fc2.com/blog-entry-1215.html
「既存客に対して、技術力・提案力をいかして、
難易度の高い金型をグローバルで頑張る!」
という戦略は無難だ。文句はつかないだろう。
ただ、無難なので、この設問に対して60%しか点数はとれないだろう。
それでもいい。全設問で徹底して、守りきれる自信があるなら。
昔のイタリアカテナチオを築ける自信があるなら。
人間は弱いもので、どうしても、どこかでミスをする。
そうすると、89分間守りきっても、最後の1分で負けて、0:1で敗退となる。
私が、診断士試験を ABAAで落ちた時は、まさにそんな感じだった。
落ちるのが怖い。必死に守った。必死に後ろ指をさされない解答を作った。
しかし、一瞬の隙を、ビジャにつかれた。
前半マーケ事例の失点。負けているにもかかわらず、守り切る姿勢。
観客からのブーイング。
終わってみたら、僅差の敗戦。
あの時、勇気を持って攻めている科目があれば、後悔はしても納得はしただろう。
でも、勇気のない私は、320分間守りきってしまった。
攻守のバランスをとる! それが翌年自分に課した目標だ。
戦略問題(H20生産事例であれば第1問)は、攻める。
ちゃんと自分の思いを乗せる。
そして、わからない問題とか、SWOTでは多少守る。
戦略さえ筋を通しておけば、解答用紙全体ではブレにくいはずだ。
リスク分散で最後まで守りきって勝つには、
キラメク才能と全く折れない心が必要だ。
イタリアのアズーりのように。
私のような凡人こそ、そして、世界ランクの中途半端な日本チームこそ、
攻めるときは攻める勇気が必要だ。
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