スマホのクラウドレジを入れるべきお店とそうではないお店
IT中小企業診断士の村上です。
最近というか、ここ1年くらいはクラウドのレジや会計の導入の相談が多いです。実際に一緒に導入した事業者も二桁以上あります。
一緒に導入といっても、村上が事業者さんからお金をもらって導入するのではなく、専門家派遣事業などで、数回訪問するくらいで、導入が完了してしまうくらい簡単です。
実際に導入したお店を見ると、特にレジの導入効果は大きいですね。以前のブログにも書きましたが、今まで、メカレジを使っていると、いくら売れたかはわかるけど、何が何個売れたかはわからないケースがほとんどでした。結構、レジって壊れないんですよね。このメカレジ十数年使ってます!っていうのが多いです。
商品マスタを設定してるタイプでも、月末にロール紙で出力して、なにが何個売れたか、わかるのもありますが、ロール紙とかだと、見てないお店が多いですね。
その点、スマホとかタブレットでクラウドにデータがあるタイプだと、リアルタイムで、何が何個売れてるかわかる! まあ、リアルタイムで、わかる必要はないお店も多いですが、時間帯別売上、日別売上、商品別売上まですぐに把握できるのは、お店にとって有用です。
原価を設定しておけば、全体の粗利までリアルタイムにでてきます。
データがあっても、活用しないと意味はないですが、レジのデータにより、売れ筋か確認できたら、商品構成の変更や価格改定につなげられるかもしれません。時間帯別売上がわかれば、タイムセールの企画につながったりするかもしれません。
まさに、勘と経験からの脱却ですね。 さらに平成31年10月の軽減税率導入の対応も必要なので、いずれレジは変更したり、設定変更する手間がかかるので、今のうちに新しいタイプのレジに変えておくのも一つですね。
このように、いいところが多いタブレットレジですが、全てのお店が、導入すべきかというとそうではありません。
スマホレジが向かないお店
スマホのタブレットレジの導入に向かないお店の特徴を挙げてみます。
品数が多いお店
特にスマホで注文するときは画面が小さいですから、品数が多いと探すのが大変になります。そうすると、紙で書いた方が速いとなってしまいますね。
特にレジだけでなく注文をスマホでとるお店では、注文を取る時に商品を探してお客さんを待たせるようでは逆効果ですもんね。
パン屋さんとかは、品数が多くてしょっちゅう変わるので商品マスタを全部設定して使うのはきついかもしれないです。 でも、 100円のパン、 200円のパン、 350円のパンといったラインナップで登録するの場合は大丈夫ですね。ただこれだと、肝心の何が何個売れたかわからないです。
サンドイッチ、菓子パン、食パン・・・ といった カテゴリぐらいまではデータを入れて使いたいですね。
忙しいお店
品数が多い店と内容は似ていますが、混雑している居酒屋などでは、スピード勝負だったりするところもあります。ちんたらスマホを使うくらいなら紙でやっちゃえ!となることが多いですね。
大手フランチャイズの居酒屋は、専用機のポスレジ使っているから早いのでいいですが、ちょっと、スマホレジだともっさりしちゃうこともあるので、悩ましいですね。
店員さんに老眼が多い店
いやー、私もめっきり最近はスマホが見づらくて(><
iPadminiですら見づらい・・・という店員さん、つまり高齢者の店員さんばかりの時はちょっと導入を躊躇しちゃいますよね。 これからますます高齢者のスマホやタブレット活用は進むと思います。ただ、もともと自分でスマホ使っている店員さんばかりだと導入のハードルは低いですが、初めてのスマホ・タブレットがお店での利用だと悩ましいですね。
まあ、もちろん、スマホとかタブレットとか絶対使いたくないぜ!みたいなお店とかだとダメでしょうが、お客様がスマホでお店を探してくる時代ですから、お店側もITアレルギーを払拭して、無理してでも使っていかなあかんのかなあなんて思います。
そんなところで。
そんなところで。