廃業が増えてもそれ以上に創業が増えていくといいですね。
廃業が急増しているかのようなグラフ
企業の休廃業・解散、4年ぶり急増 2023年は5万9105件、前年比10%増 「あきらめ廃業」広がり懸念 黒字割合、過去最低51.9%
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000803.000043465.html
このグラフは休廃業が急増しているかのような誤解を生みますね。前年比の折れ線グラフを件数の棒グラフと並べて書く気持ちがわからない。休業が急増していることをアピールしたいという記事の結論ありきだったのでしょう。
件数的にはコロナ前に比べて少ないくらい。
廃業は悪いことではないと思います。廃業ばかりで、創業が少ない場合は問題です。でも日本は廃業が諸外国に比べて少なくて、新陳代謝が少ないため、創業も少ないです。
↓過去に書いた記事です。
あきらめ廃業ってなんだろう?
記事ではあきらめ廃業が増えているとしていました。何なんでしょうね。あきらめ廃業。
以下のグラフでは、黒字廃業は減っています。資産超過の廃業は増えている。これは良い兆候だと感じます。
黒字で伸びている企業は廃業よりM&Aなどで事業承継していけたら良いと思います。しかし赤字であり、社長の高齢化が進んでいる中、資産超過で残っているうちに、きれいに事業を畳むは賛成です。
廃業時の社長の年齢も少しだけ下がりました。0.1歳さがって70.9歳。あまり上がっていくのもよくなかったので、決断を早めた社長が増えたのだと思います。それを諦めというのはまた違うのではないか。
業種詳細別の増加率は税理士事務所がトップ
これも赤字で倒産した税理士が多かったのではなくて、年齢が上がって店を畳んだだけでしょう。インボイスで廃業?今までも数多くの制度変更に対応してきたのに、そんなことはないでしょう。制度のせいにしたいなら、むしろ電帳法に対応できなくて、これを機に高齢だからやめるケースはありそうです。まあでもこれからは経理のデジタル化もどんどん進んでいくでしょうしね。
倒産と違って、廃業にはポジティブな面もあるので、そんなにネガティブなトーンの記事にしなくてもいいのになと、感じました。
そんなところで。