運動するにはコンビニへ行け

2018年5月14日

私は高校、大学と演劇部でした。演劇部ではストレッチやランニングをそれなりにやり、発声練習もかなり体力を使うので、学生時代には少しは運動しているつもりでした。

社会人になり、多くの人と同様に運動する機会は徐々に減ってきます。たまに集まってテニスを楽しんだり、冬はスノーボードに行ったりするくらいでしょう。そして社会人生活も5年を過ぎて30歳前になってくると気づくわけです。

「体重増えてるやん」

そこから運動しなければならないという意識が芽生えるわけですが、一度失った習慣を取り戻すのは難しいものです。

まず近所のゴールドジムに通いました。通う前にはジムの種類や傾向を知らなかったのですが、ゴールドジムはいわゆるムキムキ系なジムです。私が通ったゴールドジムには角田師範がよく来ていましたし、ピーター・アーツも見かけたことがありました。それはそれで興奮したのですが、貧弱な私にはハードルが高く感じてしまうジムであり、半年もすると辞めてしまいました。

次に始めたのはランニングです。ランニングシューズを買って、まずは週1回走り、徐々に週2回と増やしていきました。そうするとどんどん調子が良くなりました。そこで調子にのって毎日走るようにしたところ、1週間で足が壊れてしまいました。左足のカカトだけが腫れ上がってしまい、靴も履けなくなったのです。一度治ってランニングを再開したのですが、また再発してしまい、走ることは諦めました。

その次にはプールに通い始めました。屋内の市民プールですが、かなり設備も整っていました。ランニングの失敗に懲りて、無理はいけないということで、週1回のペースで泳ぎを続けました。泳ぐのは好きなので一番合っているなあと感じ、通い続けていましたが、今度はアトピーの調子が悪くなってきました。お肌があれると塩素がたくさんのプールはしみるので辛くなってしまい、止めてしまいました。

最後の砦としてウォーキングでいいか、と思って始めたものの、これも続きません。雨の日はできませんし、真夏は暑いからやめよう、真冬は寒いからやめようとなってしまいます。そもそも汗をかくような運動にならなかったのでいつしか止めてしまいました。

何をやってもなかなか続きませんね。

気がつくと体重は大学時代から10%ほど増えていました。10%では大したことないな、と思う方もいるでしょうが、私はもともと痩せ型で、痩せている人間が少し太ってお腹に肉がつくとかなりやばいです。お腹の出た宇宙人のようになってしまいます。

お腹だけでもすっきりさせたいと家で腹筋をしたりしましたが、それだけで効果が出るわけもなく体はたるんでいく一方でした。40も半ばになると体力は低下し、いつも体はだるい状態が続くようになりました。この人生100年時代を生き抜いて、あと20年も30年も働いていけるのか心配になってしまいます。

みなさんは運動していますか?

運動を続けるのは難しいものだと、あきらめの気持ちになってしまい、自堕落な生活を続けていました。そして、いつものように自宅の向いのコンビニでビールとポテチを買って帰る時に気づきました。

コンビニの上にフィットネスジムができている!

調べてみると、自宅の周辺には安価で24時間運営していて小ぶりなジムがたくさんできていました。私は川崎に住んでいますが、徒歩10分圏内で5つほどのジムがありました。ジムも知らないうちに変化してきているものです。

この近さであれば通えるのではないかと思い、早速体験にいってみました。そして感じました。運動で汗をかくってなんてすばらしい。今まで滞留していた体の中が流れ出したようでした。その結果、即入会。メリットは、家近、土足OK、24時間営業に、安価であることです。

家から運動着と運動靴で出かけてそのまま運動して帰ってきて自宅でシャワーを浴びます。今までの多数の運動失敗経験から決して無理をしない。20分マシンをやって、30分エアバイクを漕いで帰宅すると1時間かからないので、出勤前の時間でも行けてしまうのです。まさに安近短。

ほんとうに便利です。まさにコンビニエンスなコンビニジム!

私の行くことにしたジムは内田理央さんがイメージキャラクターで、「スキマ時間に」「汗かいて生きよう」というのがキャッチコピーになっていますが、まさにその通りにハマってしまいました。「気持ちいい!」

これなら運動を続けられるかもしれない。私は入会してから今日で50日目ですが、そのうち40日通うことができました。体も軽くなってきた気がします。

行く時間帯によってジムにいる客層が違うのもまた面白いです。朝方はシニア層の時間。ムキムキの人はあまりいませんが、70代だろうと思われるおじいさんがランニングマシーンで走っている姿を見ると、ふくらはぎムキムキではないですか。お昼前後に行ってみると、優雅な女性が多いです。ちょっと目のやり場に困るウェアの方がいるのもうれしいようなうれしくないような。夕方は一番活気があって、若い男女サラリーマンが一心不乱に汗を流してします。遅めの時間にいくとムキムキの人が増え、トレーニング機を使うたびに 「んあぁ」 という悩ましい声を響かせています。

コンビニジムはコンビニと同じで狭いエリアに集中して出店するドミナント戦略をとっています。総合ジムだと多数の会員を集めないと成り立たないので出店場所の選定は悩ましいものですが、コンビニジムはコンビニのある場所なら成り立つモデルなので、出店もお手軽です。まだ近所にコンビニジムがない、という地域も都市部を中心にこの先すぐに展開されていくでしょう。

まさに、運動もコンビニのようにお手軽にできる時代です。

これからは、運動するならコンビニへ行け! ですね。

そんなところで

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