企業診断ニュース9月号でAIの記事を書きました。
AI診断士の村上です。企業診断ニュース9月号でAIの記事を書きました。
以下記事より
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中小企業診断士はどうでしょうか?資格ランキングでもAI時代になっても残るだろうということで人気が上っていますね。
たしかにコンサルタントの業務の多くは人がやり続けるべきところだと考えます。一方で、油断しているとなくなる診断士の業務もあるでしょうね。
例えば、単なる総合診断業務はなくなると思います。(いつごろかはさておき) 記事内の冒頭のストーリーのように、多くの企業のデータが電子化されていけば、財務上の問題点、経営上の問題点、一般的な施策のアドバイスまでは自動生成できるでしょう。
そうすると、実務補習っていうのはだいぶ形が変わってくるでしょうね。今までの実務補習がやっていたことは全てAIの出番。未来の実務補習はAIが実務補習の報告書を提示してくれるので、そこから何をするか、どう実行してもらうか。実務補習では実行支援までは踏み込みにくいですから、やることがなくて困ってしまうかもしれませんね。
一方で、仕事としての診断士業務は、分析の仕事が劇的に減少する分、実行支援や社長、社員によりそい、実際に実行してもらうというところに重きが置かれるのではないでしょうか。
私自身の仕事で言うと、Webマーケティングの相談が多いです。でもAIが普及すると、技術面の指摘はAIがやってしまうでしょうね。現状でもそういった分析ソフト・サービスは多数あります。「このキーワードで順位あげるなら、ここのタイトルに含めなさい」「ここは文字数もっと増やしなさい」などレポートしてくれます。一方で、そもそもどんな顧客ターゲットを狙うのか、その顧客に対して何を提供すべきかは、現状のサービスでは提供されないので、コンサルタントが一緒に考えるべきところになるのでしょう。
また、最適なアドバイスが機械から提示されたとして、社長や社員が、「そうですね!」と唯々諾々に、従って実行してもらえるかは微妙です。だからこそ人間とのインターフェース(接点)部分は、人間にやってもらったほうがいいのでしょう。
介護の世界でも、介護ロボットが騒がれています。一方で機械に持ち運びされたくない!と感じる人も多いです。そうすると、介護ロボットは、パワードスーツのように人間に力を与えるが、人と触れるところは、人間の手という状態が続くのかもしれません。
ただし、介護業界は人手不足待ったなしですから、早く全てが機械化され、自動運転でロボットが伺って、人を介護施設まで運んで、その間はAIがおしゃべりの相手をしてくれる、という方が良いのかもしれません。
診断士業務も知識を使って行うところは、どんどん減っていくでしょうね。知識以外を使ってやるべきところ、思考なのかコミュニケーション力なのか、交渉力なのか・・・・将来に向けてどの部分の力を持っておくべきか、悩ましいところです。
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http://www.j-smeca.jp/contents/article/2017_09_article.html