武田家滅亡に学ぶ事業承継

「武田家滅亡に学ぶ事業承継」

歴史と経営の融合本。
よくあるが、うまく融合できず、歴史に偏ったり、経営に偏ったりが多いなか、 
リアル山県が解説してくれたりと趣向もこらしていて、最後まで興味深く読めました。
たくさんの事業承継本を読んできましたが、これほど読みやすいのは初めてですね。
皆が良く知っている、武田信玄。
愚かな二代目勝頼の承継により、稀代の強国が、たった10年で滅亡してしまう。
 基本的には、そういう認識を持たれていることが多いだろうし、私もそうであった。
父親コンプレックスの勝頼が、古参部下たちに囲まれ、
なんとか格好をつけよう、いいところをみせようとするが、
血気にはやるあまり、全てがうまく運ばなくなる。
しかし、そのコンプレックスを植えつけたのは、
他ならぬ、信玄であった。
「事業継承は、継ぐ側よりも、継がせる側の方に問題がある場合が多い」
 これが、著者の主張の根本のようですが、
 継ぐ方と継がせる方どちらに問題があるかは、ケースバイケースであるとは思いつつも、
 この著作を読み終わると、すっかり納得してしまいますね。
 歴史事例の合間に挟まれる、現実世界の事例。
 詳細が記載していないので、実際の事例であるかは確認できませんが、
 どの事例どの事例も、かなり悲惨な切羽詰った事例で、
 事業承継対策を怠った場合の末路が描かれています。
    (なんと、先代社長の愛人問題が多いことか・・・)
合間合間に、山本勘助や、真田幸隆などの名将の紹介があり、
歴史好きには満足のいく一冊ですね。
こんな本が書きたい。 
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