クラウドのデータはなぜ消えた?~ファーストサーバー事件
データ消失障害のファーストサーバが中間報告、「データは復旧不可能」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK25016_V20C12A6000000/ (日経)
ファーストサーバーというクラウドのレンタルサーバーが吹っ飛びました。
吹っ飛ぶのはよくあることです(^^;
でも、もはや、事件ですね!
でも、今回は、有名な企業がWebとして使っているデータも一緒に吹っ飛んだので、大騒ぎですね。
「ファーストサーバ」データ消失被害の国内ウェブページ一覧
http://ict.pken.com/2012/06/first_server_list/
システムの信頼性を高める対策は色々とありますが、基本は、
・二重化して、片方が壊れても、もう片方が動いている。
・バックアップを計画的にとっていて、万が一の場合は復旧できる。
ということでしょうか。
今回の事故も決してバックアップを取っていなかったわけではありません。
システムの更新手順に問題があったようです。
問題のある更新プログラムを
↓
試験機で更新して確認OK
↓
本番機で更新して、+同時にバックアップ機でも更新
なんとなく、試験機でOKだったから、本番機適用・・・ここでとめておけばよかった。
本番機で不具合が出たら、残ったバックアップ機から復旧だったのに。 後の祭り。
ファーストサーバーの事故原因がほぼ人災だった。その概要と今後についてまとめてみました。
http://www.susi-paku.com/pakupost-133.html
事故はどこでもあることだし、運用手順ミスもどこにもあること。。。それにしてもファーストサーバはもう終わりでしょうね。
クラウドで預かってるデータごと紛失は、BCP対策でクラウド利用した企業に申し訳が立たない。
でも、だから、クラウドは危険なんだよ!使っちゃいけない!とか考えるのは早計だと思います(^^;
データ紛失と聞くと大事件のようですが、企業内で自主運用してるケースではしょっちゅう起きているはずです。
今回はデータを預かるサービス側が吹っ飛んだから、話題になるだけで、よく起きることではあるのです。
ではどうすればいいのか? クラウドに預けつつ、自身でもバックアップを取るということなんでしょうね。
アウトソースして、クラウド使う意味ないじゃん!ということになりそうですが、
完全にデータを紛失してしまうよりは、月1回でも自社側でバックアップを取れば、
最悪の惨事は逃れられるのでは・・・と思います。
自分のHPはどうかというと、クラウドのレンタルサーバーを利用しているわけですが、
一応、数か月に1回くらいは、自分側にもバックアップを取っています。
(とはいえ、復旧テストとか行っているわけではないので、ちゃんと復旧できるのかはわかりませんが)
ということで、横浜の関内にて、以下のセミナーを行います。(10/18とちょっと先ですが・・)
業務効率化につながる中小企業のクラウド活用術
http://www.idec.or.jp/seminar/detail.php?pid=74
今回のことで、セキュリティや安全性についてのセミナー項目を増やさないといけないこと間違いなしですね(^^;
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