数字に騙されるな~若者は会社を3年で辞める
「若者はなぜ会社を3年で辞めるのか?」という本がヒットしていました。
3年って意外と長いよね・・とか思いながら、昔・・例えば30年前の若者の離職率はどれくらいだったんでしょうね?
皆がみんな、終身雇用を信じていた時代があったかというと、そうでもなさそうです。
3年での離職率は、たしかに、一時期高まったものの、最近は下る傾向にあり、
30年前と殆ど変わっていません。
以下の記事にもそうありました。
若者は昔から3年で辞めていた
とはいえ、この本の著者が、「最近の若者は、3年もたたんうちに、会社辞める奴が増えたよね!」
と言っていたわけではありません。読み手である我々が、本のタイトルを見て、
若者の離職率があがってるのだろう、と想像しただけです。
3年という数字があるだけで、意味を曲解してしまうことってないでしょうか?
また、この例以外にも、数字さえ入っていれば、定量的で、客観的だと思い込んでしまっている例がよくあります。
数字とは客観的なものではありません。
例えば、アンケートで数字を集めた生データでさえ、すでに、アンケート項目を作った人の意志が入っているのです。
また、さらに、アンケートの結果データを分析した内容は、さらに分析者の意志が入ってきます。
数字を鵜呑みにしてはいけません。
少なくとも、他の分析軸でぶんせきしてみたり、他の人の意見を聞いて、多面的に情報収集してから、
意思決定を下すべきでしょう。
例えば、冒頭とおなじような本でも、以下の様なタイトルのものもあります。
3年で辞める人が多いというデータは同じでも、会社の区の仕方は180度かわってきますね。
何事も、物事は、多面的に判断する癖をつけておくべきだと改めて感じます。
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