キャッシュレス決済の動向

財布を持たない時間が多くなりました。と入ってもかばんの奥底に財布は入れています。小銭入れはついてないですけどね。

ただ、かばんを持って出勤しても、お昼ごはんに行くときにはスマホと老眼鏡しか持っていないです。都内であればそれで困ることはほぼ無いでしょう。また、休日に家の周辺に出かけるときも財布は持っていないです。

現金を使うのは、月2−3回でしょうか。病院などはカード対応のところも増えているものの、対応していない所も多いですね。先週、歯のクリーニングで歯医者に行きましたが、保険適用医療はカードは使えませんと言われました。 また、保険証はマイナンバーカードでいけますか?と聞きましたが、もちろんまだだめでしたw だめでも聞き続けようかと思います。

PayPayが始まって以来のキャッシュレス狂乱は落ち着きましたが、今でも地域を絞ったキャンペーンは行われており、そういった地域の店舗の売上を確認すると、かなり伸びていることが多いです。30%還元中には3割程度売上が伸びているお店もありました。

ということで今日は、最近のキャッシュレスデータの統計資料なんかを確認したいと思います。

キャッシュレスの動向

(出典)「キャリア決済を中心としたキャッシュレス決済の動向整理」2021年9月28日 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

2020年のキャッシュレス比率は29.7%

もっと劇的に上がるといいのですが、2021年はどうなったでしょうね。さすがに30%は超えているでしょうが、政府の当面の目標としている45%にはまだ遠そうですね。相変わらず金額ベースではクレジットカードの割合が大きいですね。

クレカとコード決済の利用金額の差は 15倍程度ありますね。 急激にコード決済は伸びていますが、グラフの金額の桁が違いますね。

金額ベースでは当面クレカでしょうが、小額の決済でクレカの利用機会は減っています。毎度、暗証番号認証とか小額でやりたくないですものね。クレカのコンタクトレスの普及もまだまだですし。

よく利用する決済手段

そのため、金額ベースでなく利用する手段で聞いてみると、クレカと他の決済手段の差は縮まっていますね。

キャリア決済の割合も大きいですね。

経済産業省のキャッシュレス決済実態調査

つづいて、経産省のアンケートデータを見てみます。まとめとしては以下の内容です。 7割の事業者が対応済みとのことです。

地域によって差はありますが、そんなに大差ないですね。ただ、関東でも都内だけで考えれば、7割ということはなく、もっと割合が高いように感じます。

(出典)「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」2021年6月 経済産業省 商務サービスグループ キャッシュレス推進室

  • 回答した事業者におけるキャッシュレス導入率は約7割
  • クレジットカード、コード決済は半数以上の事業者で導入されているが、電子マネーは4分の1程度。
  • 業種別では、総じて飲食業・小売業・観光業等でキャッシュレス化が進展している一方、サービス業や一次産業、製造業、建設業、 卸売業等ではキャッシュレス化が進んでいない。
  • 地域別では、全体として大きな偏差はないが、中国四国地方はコード決済の導入率が高く、交通系電子マネーの導入比率が低い。
  • 事業者の売上規模とキャッシュレス決済の導入率について、中規模事業者で導入率が高い一方で、小規模/大規模事業者では低い傾向にある。
  • 客単価別では、1000円~1万円未満の単価帯でキャッシュレス導入率が高い一方、客単価の高い事業者では導入率が低い。
  • BtoC比率が上昇するとキャッシュレス比率も上昇する傾向がある一方で、BtoB 業種では導入率が低い傾向。

キャッシュレスの手数料は何%まで我慢できる?

なんと言っても事業者の立場では、手数料がなければ積極的に対応できるのですが、手数料は大きなネックですね。何%までなら導入できるのか?アンケート結果がありました。2%台まで!

今のところ、3%台が多いでしょうから。あと1%は下げてほしいところですね。

•【キャッシュレス決済手数料を巡る状況】
•キャッシュレス決済の手数料率は、いずれの決済手段であっても3%台前半の占める割合が高く、ポイント還元事業において3.25% 以下の手数料率を参加要件とした効果が継続している。
•コード決済はキャンペーン実施により、足下では0%台の割合が高い。
•キャッシュレス決済導入の際の手数料の上限については、2%台までという回答が全体の8割を超える。

キャッシュレスを導入しない理由

客からの要望がない!というのが一位ですが、これはちょっと残念ですね。キャッシュレスを使いたいお客様は、キャッシュレス対応していないお店を避けているだけですね。機会損失です。


•飲食業、小売業では手数料等のコスト負担を指摘するが割合が相対的に高い。
•キャッシュレス決済の導入比率が相対的に低い業種では、「顧客からの要望がない」、「導入のメリットが不明」などの回答割合が高い

決済手段ごとの状況

まあ製造業とか建設業のキャッシュレス導入比率は聞いても仕方ない気もしますが・・

まとめ

劇的にキャッシュレスが進んだわけではないですが、着実に進んでいます。再度のマイナンバー還元によって、また進むでしょう。また、郵貯を含めた金融機関の小銭入金に手数料をとるとか、色々キャッシュレスをすすめる状況進んできています。

事業者の立場では、手数料がきついのは変わらないので、どうしても入れないと行けないわけではないと思います。一方で、消費者側のキャッシュレス比率が更に高まっていく世の中では、キャッシュレスの導入をせざるを得ないのかと思っています。

キャッシュレス入れても売上が上がらない? そうですね。多分ピンポイントのキャンペーン中しか上がらないと思います。ただ、キャッシュレス入れていないと徐々に売上は下がっていくでしょう。

どこかで覚悟を決めてキャッシュレスを導入し、あわせてレジも整備できれば店舗の運営効率はかなり上がると思いますので、効率化視点でキャッシュレスを考えていきたいですね。

そんなところで

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