キャッシュレスを利用する際の単価は?〜クレカ、電子マネー、QR決済で差がつくか?
キャッシュレスには、クレジットカード、電子マネー、QR決済がありますが、皆さんはどのように使い分けているでしょうか。最近は、使い分けというより、現時点でお得なキャッシュレスを選択しています。
また、店舗によっては一部のキャッシュレスしか対応していないので、対応しているキャッシュレスを選択して使っています。
しかし一昔前はそうではなかったです。
わりと高額、たとえば1万円前後であればクレジットカードを使っていました。そしてわりと少額、たとえば駅前で1000円以内くらいのものを買うときにはスイカ(電子マネー)を使っていました。
そういった一昔前のキャッシュレスの平均利用単価のデータには以下のようなものがありました。
昔のデータでの平均利用単価
「クレジットカードに関する総合調査」(2017年度版 株式会社ジェーシービー)によると、クレジットカードの平均利用単価は、
平均利用単価 8,800円 月間では5.1万円
「キャッシュレス化推進に向けた国内外の現状認識」(野村総研)によると、電子マネーの平均利用単価は、
平均利用単価 922円 月間6,450円
でした。当時はまだQR決済のデータはなかったのですが、今回の消費者還元事業によりデータが発表されました。(ただ、消費者還元事業に関するデータだけなので、事業に参加していない店舗のデータは含まれていないわけです。)
しかし、最近では、平均利用単価は変わってきています。わたしも、高額でなかったクレジットカードを数百円でも平気で使うようになりました。
また、電子マネーもプラスチックカードのときは、残額が気になって大きな金額は払えませんでしたが、今ではスマホで残額がチェックでき、その場チャージもできるので、昔より高額でも支払うようになりました。
またQR決済でも、少額から高額支払っています。PayPayの100億円まつりのときには、QR決済でパソコンを買ったくらいです。
このように利用単価に大きな変化がありそうなキャッシュレス。データが出てないかと思っていたら、ありました。消費者還元事業で平均利用単価が発表されていました。
消費者還元事業によるデータ
2020年1月10日発表のデータです。
対象決済金額・対象決済回数に占める各決済手段の内訳
決済金額での比率は
- クレジットカード 61%
- 電子マネー 32%
- QR決済 7%
決済会係数での比率は
- クレジットカード 28%
- 電子マネー 58%
- QR決済 14%
そして決済単価の平均は以下のとおりです。
- クレジットカード 約4,800円
- 電子マネー 約1,200円
- QR決済 約1,400円
クレジットカードの平均利用単価がここ2年ほどで半額になっています!電子マネーの利用単価は逆に上昇している。
そしてその間の単価におさまっているのがQR決済ということになりますね。
決済金額別の決済回数の割合
金額による決済回数っていうデータもおもしろいですね。
もちろん一番金額の小さい500円未満が一番決済回数が多いわけです。このあたりは電子マネーが多いでしょう。
一方で、1,000円〜3,000円でもかなりキャッシュレスは利用されていますね。QR決済でやっている人も多いでしょうし、クレジットカードの平均利用単価が下がってきているのもこのあたりの金額でもクレカを使うようになったからだと思います。
そんなところで