現金お断りのキャッシュレス飲食店を体験!
この1ヶ月で私の中のキャッシュレス比率は急速に高まってきました。もともと買い物はAmazon中心なので、現金使用量はすくないですが、コンビニでのスマホ決済、飲食でもなるべくキャッシュレス対応のお店を選んで入ってます。(財布よく忘れます)
そんな中、ついに現金お断りのお店も体験しました。
お店に来ました
LINE Pay、ロイヤルHDの研究開発店舗「GATHERING TABLE PANTRY」で
コード決済導入と「セルフテーブル決済」にも対応
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001127.000001594.html
ロイヤルHDが現金お断りの店を作ったとニュースで話題になっていましたが、ようやく来ることができました。馬喰町のPANTRYさんです。完全キャッシュレスの実験店です。
現金お断り!と店頭の看板にどーんと書いてます!・・・と言いながら、この看板見ないで入ってしまうお客さまもいらっしゃいそうですね。 食べててからキャッシュレス対応できなかったらどうなるんだろうか(^^;
そして、まさに今、LINE Payが20%オフのキャンペーンをしているわけですが、キャッシュレスに対応していると、次のような看板を出せるわけです。
うちで食べると20%オフやで〜
うちが割り引くわけではないけどな〜 LINEさんありがとう、みたいなやつ。
現時点ではすごい集客に役立つと思います。
メニューから注文する
そして入店しましたが、店員はあまり近づいてきませんw 注文を取りに来る必要がないからです。
そしてこのオーダー画面。 すごい! タブレットでのセルフオーダーってなかなか注文しづらいところが多いですが、この画面はわかりやすい。メニューの写真を撮った後に注文ボタンを載せてるんですね。
店長?さんに聞いたところ、オリジナル開発だということです。 さすがロイヤルさんとLINEの提携で作っただけのことはありますね。 こんなセルフオーダーシステムがお安く、小さい店でも導入できるくらいになるといいのですが。
ドリンクメニューもこんな感じです。今まで居酒屋など出会ったセルフオーダーシステムよりだいぶ頼みやすかったです。更にこの写真ではわからないですが、今回8人でお店に行って、3台のタブレットで注文しました。タブレットごとで集計されるのではなく、3台が1テーブルにグルーピングされていたので、他の2台でどんな注文をしているのか確認しながら注文できました。来客の数に応じてタブレットを割り当てる感じですね。
店内の様子
そんなに混んでなかったです。半分くらいの入りでしたね。
そして厨房にはタブレットがたくさん。店員さんはAppleWatchつけて、それでお客さまが注文したかどうか振動でわかるらしいです。
セルフオーダーしたけど、店員が気づかなくて初動が遅れるというのを心配しましたが、全くその心配いらず。お店がそんなに混んでいなかったからか、めちゃくちゃ料理もお酒も出てくるの早かったですね。
店員が注文を取る時間が減るからその分早く感じるのかしら。さらに、客も忙しい店だと店員呼ぶのに時間かかっちゃうじゃないですか。その分の時間も短縮される。もうすぐグラスが空いちゃうなあ・・・というタイミングで、さっと事前に頼める。
これって大きいですよね。お店にとっても、一人が頼む酒量って増えていると思うんです。いつもなら3杯だったけど、すぐ来るからついつい4杯飲んじゃったなんてことが起きていると思います。客単価向上
お料理は
食べログでは3.09点。 まあ、とりたてておいしいとか、まずいとかはなく、普通でした。
セントラルキッチンで、店内では火を使わない加熱のみ。そういう意味ではおつまみとか軽食としてはいいですが、料理をたっぷり楽しみたい方のための店ではないのだと思います。
そしてついにお支払い・決済
そして、最大のメインイベント決済。ちなみにセルフオーダーシステムで、いつでも今段階でいくらなのか把握できます。そして、宴が終わったところで、 TO PAY のボタンをタップ。
そうするとお支払い方法が選べます。スイカやクレカだと店員がやってきて、リーダーで決済ということになります。しかし、本日はLINE Pay払い。
LINEPayを選ぶとQRコードを読み込む窓が開きます。 おっと、画面撮影しているわたしの手が写ってますね。
QRコードを読み込むと・・・・ おっと 決済失敗。残額不足ですね。 LINE Payは銀行口座連動なので、事前チャージが必要なわけです。 そうすると、クレジットカード連動のできるPayPayなら残額不足にならず決済できたのかしら。
あわてて銀行口座から残額をチャージしてお支払いです。完了。
20%還元中なので、LINE Payでわたしが払いたかったですが、わたしが払う!わたしが払う!と争いになりw、みんなでじゃんけんして、買った方が支払いました。わたしは負けました。 領収書じゃんけんではなく、キャッシュレスだと、誰が払うかじゃんけんすると!という結果に。
そして払った後は、割り勘。最初から、お店側の機能で割り勘にして、順番にLINE Payで払うというやり方もあったのですが、今回は、一人がまとめてお支払いしたので、残りのメンバは、各自、割り勘金額をLINE Payで送金しました。便利なものです。
まとめと考察
◯集客
キャッシュレスを導入すると、集客できるのでしょうか? 確かにキャッシュレス比率の高い外国人、特に中国人向けにキャッシュレス(AliPay等)を対応すると、集客できるかもしれませんね。
あとは、今回みたいに還元セール中は、お店側としては、自店が割引しなくても、お客さまに割引を訴求できるっていうのはアピール材料になりそうですね。
もちろん、すべてのお店が対応してしまったら、差別化のポイントにならないわけですが、今なら、ある程度先行者利益があるのではないでしょうか。
◯店舗営業中の効率化と付加価値向上
キャッシュレスというテーマではないですが、セルフオーダーはいいですね。店員さんとの接触がへって味気ないかと思いましたが、むしろ店員さんに余裕がうまれ、店員さんと会話する時間もありました。
たくさんのタブレットとAppleWatchまで連動することで、タイムロスが少なくなっている印象です。
また前述のとおり、普段よりお酒が来るタイミングが早いのでたくさん飲みすぎて客単価向上につながるかもしれません。
◯店舗事務の効率化
売上の締めをしなくていいのはすごいですね。リアルタイムに売上はわかるし、お店が閉店したら、その時点で締め完了ですね。お金があってない!とかそんな事に気を悩ます必要がなくなります。店員さんもあらぬ疑いをかけられたり、お金を扱っているという心理的負担から解放されるのは大きいかなと思います。
全体的に
キャッシュレスを導入するだけなら、小さな資金力のない店舗でもできますので、是非試してほしいですね。一方で、このお店のようにセルフエントリーからレジまで連動してというと、それなりに初期投資はかかってしまいます。ただここまでシステム化しなくても、キャッシュレスとレジの連動くらいまでは安価に実現できる(例えばAirレジ+AirPay等)ので、導入を検討する価値はあると思います。
そんなところで