PCデポはもうどうしようもないが、IT弱者・弱社のサポートはどうすればいい?
IT中小企業診断士の村上です。
PCデポの炎上は留まるところを知らずですね。。。
- 80歳過ぎの高齢者に月額1.5万円のPCサポート
- そして解約を申し出ると20万円の解約料を求められる
- 中古品販売してたのに古物商の免許がなかった疑惑(現在中古品販売コーナ停止)
- 従業員がお客様のクレジットカードの不正利用疑惑
- 内部からの情報漏洩者を把握するために社員に文面が微妙に異なる資料を配付
- 当社はノルマがない!といいつつ、トウゼンカードで当然やらせてる
株価もこんな感じですし、この社風では、もはや再起不能なのかなとも感じます。
IT弱者はそのままにされる?
さて、PCデポはさておき、IT弱者の高齢者などのサポートをどうしていくかというのはずっと残る課題です。わたしも遠隔地にいる母親から、ITサポートを求められることは良くあります。そしてたいていイライラしてしまいます。
電話で、ITサポートするって本当に大変ですよね。まず質問が伝わってこない。
「このボタンを押しても開かないよ!」
といわれても、どのボタンよ? もともと何が開いてたのよ・・・と1個1個確認せねば、とてもコミュニケーションが成立しません。PCだとTeamViewerとかを入れておくと、遠隔で向こうのPC画面を確認できるのでなんとかなりますが、これがスマホやタブレットだとどうにもならない。
スマホでもらくらくホンとかなら、遠隔で監視できて、設定してあげたり出来るんでしょうかね。それにしても安心遠隔サポートサービスを提供するのは大変でしょうね。 月400円だとどう考えても、採算ベースに乗らないのではないでしょうか。(ドコモの安心遠隔サポートは 月400円)
個人としてのIT弱者は基本的に、家族や友人、携帯キャリアの窓口に頼っていくしかないんでしょうね。携帯料であれば、月数千〜1万数千円払っていることもあるでしょうから、携帯電話の窓口でもうちょっとサポートしてくれてもいいのにと思います。
うちの母親は、ソフトバンクショップで、スマホのFacebook投稿について聞いたら断られたそうです(><
うちのサービスでじゃないから・・・と、携帯キャリア会社の立場になるとそう思うのも最もですが・・・
ITの弱い中小企業はどうすればいいの?
一方で仕方ないと言っていられないのが、中小企業。社員数数人であれば、ITに強い社員が一人もいない・・なんてことはしょっちゅうありますね。
私は商工会議所などの公的機関から、派遣で中小企業のサポートに伺うことは多いです。もちろん中小企業診断士として経営の話や売上アップの話を中心にはしていますが、なんだかんだと、PC操作とかの質問も受けることが多いです。
一度、初めて訪問した会社で、御社の課題は・・・とか相談してた時のこと。あんまりうまくいかなかったのか今ひとつ打合せが盛り上がっていませんでした。と、そこへ社長の奥様が、プリンターがつながらない!と駆け込んでこられたので、まずはネットワークを確認して、プリンターを復旧しました。
そうしたら、そのあとの打合せがものすごくスムーズになって、色々話が進みました。(^^;
プリンターの修理屋さんじゃないんですけど・・・と思いつつも、最初の企業さんとの距離を縮めていくには、こんなITサポートのあり方もありなんでしょうかね。。 (もちろん、本筋ではないと認識はしておりますm(_ _)m)
IT力のない中小企業さんこそ、こういった公的支援策をうまく使えばいいのになと思います。ただ本当にIT力がなさすぎると相談しても難しいケースもあります。
Webで集客したいからWebの相談にのってくれというのは一番多い相談です。ただ、改善の方針を伝えても、自社でデキれなければ、お金を払って頼むしかありません。
私の支援の場合、IT力が多少ある企業さんであれば、具体的な改善法をお伝えして一緒にやっていきます。ただ、あまりIT力がない場合は、改善方針だけ伝えて、後はお金でWeb業者さんにお願いするように伝えています。本当は自社で更新できるといいんですけどね。でもとてもそんなレベルじゃないケースは自社運営をさせちゃうと、かえって失敗になってしまうので。
そうすると、やっぱり中小企業といえども全然IT力ないってのはすごく損なんです。ちょっとくらい自分で出来るようになる努力をしているところと、わからない!となにもしないところではものすごく差がつきます。先ほどの公的支援の話だと、こういった公的支援で、方針しか伝えてもらえない企業と、実際に一緒にやって成果に繋がる企業の差になります。
これからもITやWebの重要性は当面かわりませんし、むしろもっと増してくるでしょう。対応していくためには 日々の勉強を怠らない・・・といった陳腐な答えになるのだと思います。
いわゆるITリテラシー。昔で言うところの読み書き算盤なんだと思います。読み書き算盤が勉強不足でできない人って、正直あれなわけです。基本的な力はみなが当然持っておくべきなんでしょうね!
基本的以外のことは、ぜひ色々聞いてください!
そんなところで。