ダルビッシュはなぜ完全試合を逃したのか?
家を出ることができなくなった。
ダルビッシュが投げる。
球場が震える。
アナウンサーの声がかすれる。
おいおいおい、ダルビッシュ。どうするつもりだ。
どうするつもりなんだ。
ランナーが出ない。
0が並ぶ。
点数が0ではない。
ヒットも出塁も0。そしてなにもかもゼロ0 。
00000000
9回を迎える。
25人目 7番カストロ 2球目を遊ゴロ。
26人目 8番コーポラン 初球を二塁ゴロ。
27人目 9番ゴンザレス 初球、この日の111球目、中前安打
ダルビッシュの股の間を抜ける。。。
完全試合。
四球も出せない。
初球はストライクを取りに行く。
9回のアストロズは、初球からみんな打ってくるつもりだった。
100球を超えたダルビッシュには、
初球ボールから入る余裕はなかったのかもしれない。
でも、いい笑顔だ。
脱力。
諦め。
満足。
不満。
配球を反省するでもなく、
ただ後悔。
ここまでくれば、そりゃ抑えたいですよね。
この笑顔が続く限り、今年のダルビッシュはやるだろう。
最初から目立った分、ライバルたちの攻撃度合いも高まるだろうけど、
それでも、彼はやる。きっとやる。