山本周五郎賞週間

読書感想2009 6-8冊目

山本周五郎賞は、すぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られ、
「先見の明の傾向がある賞」として位置づけられている、らしいです。

吉本ばなな 『TUGUMI』 、稲見一良 『ダック・コール』 、宮部みゆき 『火車』
 と私の大好きな作品が並ぶ賞ですね。
宇月原晴明 『安徳天皇漂海記』 (2006年受賞) 3.8点

安徳天皇とは、平家滅亡の際に壇ノ浦の海に消えた悲劇の少年天皇
なのに、いきなり源実朝(源氏3代将軍)の登場から始まる。
時系列的にどうなるのかと思いきや・・
最後は元寇までいっちゃったよ。。
歌人としても有名な実朝の和歌から宋代の漢詩まで、
ちょっと読み切るには教養が足りなかったかも

垣根涼介 『君たちに明日はない』 (2005年受賞) 3.3点

リストラを請け負う専門会社。
各社で、悲喜こもごもの色んな社員のリストラ面談を淡々とこなしていくお話です。
ちょっと軽い感じですね。最近の作品のわりには、文章がちょっと古臭く感じました。
その分、リアル感があって、ちょっと悲しい感じですね。

熊谷達也 『邂逅の森』 (2004年受賞) 4点

東北の狩猟で生計を立てる「マタギ」の物語。鉱山での過酷な労働、恋愛、山中での壮絶な狩り。
自然の美しさと力強いマタギの生活が描かれてます。
最後はちょっとえぐいところもありますが、圧倒的・迫力満点で一気に読み終わりました。
美しい迫力ある一作ですね。

賞をとったからといって、全てが絶賛というわけにはいかないのが
難しいところですね。