H22年度 A 経済学・経済政策

経済学 H22 第1問
GDPの需要項目別構成比(実質値)
下図は、日本の民間最終消費支出、民間住宅・民間企業設備・民間企業在庫品増 加、公的需要、輸出、輸入の各項目がGDP に占める割合(実質値)を表したもので ある。図中のA~Dに当てはまる最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から 選べ。 (内閣府ホームページ)
#GDP・国民経済計算
経済学 H22 第2問
貯蓄と消費者理論
貯蓄に関する下記の設問に答えよ。 (
#消費者理論
経済学 H22 第3問
財政(政府支出・公債)
財政に関する下記の設問に答えよ。 (
#GDP・国民経済計算#経済成長理論
経済学 H22 第4問
投資理論(限界効率・加速度原理)
投資決定の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a ケインズの投資理論では、投資の限界効率が利子率を下回るほど、投資を実行 することが有利になると考える。 b 資本のレンタル料が資本の限界生産物価値を上回る場合、投資が増加し、資本 ストックの積み増しが生じる。 c 投資の加速度原理では、生産拡大の速度が大きくなるほど、投資も拡大すると 考える。 d トービンのq 理論では、株価総額と負債総額の合計である企業価値が、現存 の資本ストックを再び購入するために必要とされる資本の再取得費用を上回るほ ど、設備投資が実行されると考える。
#投資理論#生産者理論・費用
経済学 H22 第5問
均衡GDPと乗数(45度線分析)
いま、家計、企業、政府から構成される閉鎖経済モデルを考える。ここで、各記 号は、Y:GDP、C:消費支出、I:民間投資支出、G:政府支出、T:租税収入、 C0:独立消費を意味し、単位は兆円とする。また、c は限界消費性向とする。 生産物市場の均衡条件 Y =C +I +G 消費関数 C =C0+c(Y -T) C0=60、c =0.6 民間投資支出 I =120 政府支出 G =50 租税収入 T =50 ここから得られる結果として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から 選べ。 a 均衡GDP は500兆円である。 b 均衡時における消費は330兆円、貯蓄は170兆円である。 c 均衡予算を編成した上で政府支出を兆円増加させた場合、均衡GDP は兆 円増加する。 d 減税を兆円規模で実施した場合、均衡GDP は12.5兆円増加する。
#GDP・国民経済計算#消費理論#乗数理論・45度線
経済学 H22 第6問
財政・金融政策の効果(IS-LM)
次の財政・金融政策の効果と有効性に関する文章を読んで、下記の設問に答え よ。 いま、生産物市場の均衡条件が Y =C +I +G で与えられ、Y はGDP、C は消費支出、I は民間投資支出、G は政府支出である。 ここで、 消費関数 C =C0+c(Y -T) C0:独立消費、c:限界消費性向(<c <)、T:租税収入 投資関数 I =I0-ir I0:独立投資、i:投資の利子感応度、r:利子率 とする。 他方、貨幣市場の均衡条件は M =L であり、M は貨幣供給、L は貨幣需要である。 ここで、 貨幣需要関数 L =kY -hr k:貨幣需要の所得感応度、h:貨幣需要の利子感応度 とする。 これらを連立させることにより、均衡GDP は Y = 1-c +i k h (C0-cT +I0+G +i h M) として求められる。 上記の式から、 財政政策(政府支出)の乗数は ΔY ΔG = 1-c +i k h である。 ― 8― ◇M1(295―10) また、 金融政策の乗数は ΔY ΔM = i h 1-c +i k h である。 (
#GDP・国民経済計算#消費理論#乗数理論・45度線#財政・金融政策
経済学 H22 第7問
マークアップ原理による価格設定
不完全競争市場における多くの企業は、標準的な平均費用に一定の比率を乗じた 上で価格を設定している。いま、生産費用が労働に対する報酬のみであるとした場 合、次の式が成り立つ。 P =(+m)WL Y ここで、P は価格、m はマークアップ率、W は労働単位当たりの名目賃金、L は雇用量、Y は生産量である。また、ここでは限界生産物が逓減する生産関数を仮 定する。 マークアップ率に基づく価格形成に関する説明として、最も適切なものの組み合 わせを下記の解答群から選べ。 a 生産量が増加するにつれて、労働に関する平均生産物が上昇するために価格は 下落する。 b 生産量が増加するにつれて、労働に関する平均生産物が低下するために価格は 上昇する。 c 需要の価格弾力性が大きい財ほど、マークアップ率を高くし、企業は収入の増 加を図る。 d 需要の価格弾力性が大きい財ほど、マークアップ率を低くし、企業は収入の増 加を図る。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用
経済学 H22 第8問
開放経済のマクロモデル(マンデル=フレミング)
次の開放マクロ経済モデルに関する文章を読んで、下記の設問に答えよ。 下図は、開放経済下におけるマクロ経済モデルを描いたものである。 いま、小国モデル、完全資本移動、変動為替レート制、物価の硬直性、静学的為 替レート予想を仮定する。下図では、これらの前提に基づき、生産物市場の均衡を 示すIS 曲線、貨幣市場の均衡を示すLM 曲線、自国利子率(r)と外国利子率(r *) の均等化を示すBP 曲線が表されている。 (
#IS-LM分析#財政・金融政策#国際マクロ・為替
経済学 H22 第9問
実物的景気循環理論(RBC)
実物的景気循環理論(リアル・ビジネス・サイクル理論)の考え方として、最も適 切なものはどれか。
#GDP・国民経済計算#財政・金融政策#景気循環#不完全競争・ゲーム理論
経済学 H22 第10問
価格の下限規制と余剰
下図は、最低賃金制度や農産物の価格支持政策のような価格の下限規制を描いた ものである。 完全競争市場における均衡は、需要曲線D0D1と供給曲線S0S1の交点E で実現 し、均衡価格はP0、均衡量はQ0である。ここで、均衡価格より高いP1の水準で 価格の下限が規制されたとする。このとき、取引量はQ1に減少する。 この図の説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生
経済学 H22 第11問
貿易政策のゲーム(囚人のジレンマ)
いま、A 国とB 国間の貿易において、各国が自由貿易を選択するか、それとも 保護貿易を選択するか、を迫られているとする。下表は、このときの利得を表した ものである。 両国が自由貿易を選択すれば、ともに40兆円の利益を得る。しかし、一方の国 が保護貿易を選択すれば、当該国の利益は50兆円であるが、自由貿易を選択する 他方の国の利益は兆円である。さらに、両国が保護貿易を選択すれば、両国の利 益はともに10兆円である。 下表の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 B 国 保護貿易 自由貿易 A 国 保護貿易 A国:10兆円 B 国:10兆円 A国:50兆円 B 国:8兆円 自由貿易 A国:8兆円 B 国:50兆円 A国:40兆円 B 国:40兆円
#不完全競争・ゲーム理論#国際貿易理論
経済学 H22 第12問
独占的競争の短期均衡
下図は、独占的競争下にある企業の短期均衡を描いたものである。D は需要曲 線、MR は限界収入曲線、AC は平均費用曲線、MC は限界費用曲線である。この とき、利潤最大化を前提とした価格はP0、取引量はQ0に決定される。 この図の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 独占的競争では、少数の企業が相互に差異化した財・サービスを供給する。 b MR =MC が成り立つところで利潤が最大になり、P >AC であるために企業 の利潤は黒字になる。 c 短期均衡において企業の利潤が黒字であるために、新たな企業の参入が生じ、 社当たりの需要が減少して需要曲線が左方にシフトする。 d 企業の利潤が黒字であるかぎり、新規参入が継続し、短期均衡における利潤は ゼロになる。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#不完全競争・ゲーム理論
経済学 H22 第13問
固定相場維持のための為替介入の影響
新興国の中には、自国通貨をアメリカ・ドルに事実上連動させている国もある。 自国通貨の切り上げ圧力が高まっているときに、その国が為替介入を行いアメリ カ・ドルとの固定レートを維持しようとすると、どのような影響があるか。最も適 切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 自国の金融市場は緩和的になる。 b 自国の金融市場は引き締め的になる。 c 外貨準備高が増加する。 d 外貨準備高が減少する。
経済学 H22 第14問
マイクロクレジット(BOPビジネス)
BOP(Base of Pyramid あるいはBottom of Pyramid)と呼ばれる社会の底辺に位 置する人々に対するビジネスが注目を浴びている。その中で、バングラデシュのグ ラミン銀行に代表されるマイクロクレジットという手法は大きな注目を集めた。マ イクロクレジットは、通常は銀行からの融資を受けられない人々を対象に、ごく少 額の融資を行うものである。融資された人々が事業を行うことが可能になり、収入 を得て、貧困から脱することができる。 マイクロクレジットの手法の特徴として、グループに対するごく少額の金額の貸 し付け、定期的な返済、返済が滞るとグループ全体が連帯責任を負うことの義務付 け、などが挙げられる。これらの特徴をゲームの理論から見た場合、最も適切なも のはどれか。
#不完全競争・ゲーム理論#情報の経済学・行動経済学
経済学 H22 第15問
外部不経済と環境税(ピグー税)
ある財の生産において公害が発生し、私的限界費用線と社会的限界費用線が下図 のように乖離している。ここで、政府は企業が社会的に最適な生産量を産出するよ うに、単位当たりt =BG の環境税の導入を決定した。その際、社会的な余剰 は、どれだけ変化するか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#余剰分析・厚生#市場の失敗・外部性
経済学 H22 第16問
レモン市場と市場調整過程
「レモン」市場のように情報が不完全な場合、買い手は価格が低くなると品質が低 下することを予想する。下図は、「レモン」市場における需要曲線と供給線につい て、つのパターンを示している。「レモン」市場における需要曲線の形状ならび に、ワルラス的調整およびマーシャル的調整に関し、最も適切なものを下記の解答 群から選べ。 図 図
#需要・供給と弾力性
経済学 H22 第17問
産業連関表(投入係数)
一国の成長戦略の策定において、経済政策の効果が高い産業への投資が求められ る場合がある。そこで、重点的な産業の選択のためのつの方法として、産業連関 表を用いた分析がある。 下表において、A 産業で単位の生産を行うために必要なB 産業からの原材料 投入の構成を示す係数として、最も適切な数値を下記の解答群から選べ。 中間需要 最終需要 生産額 A産業 B 産業 中間投入 A産業 30 150 120 300 B 産業 60 250 190 500 粗付加価値 210 100 生産額 300 500 (総務省ホームページ)
経済学 H22 第18問
クールノー競争とベルトラン競争(反応関数)
ある市場で社が競争している状況を考える。生産量で競争する場合と、価格で 競争する場合に、それぞれの企業の反応関数ならびに反応関数の交点が下図のよう に表されている。先導者と追随者が区別された場合に、以下のa~dの記述のう ち、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 生産量で競争する場合 価格で競争する場合 ― 22― ◇M1(295―24) a 生産量で競争する場合、先導者となった企業の利益は、反応関数の交点におけ る利益よりも高い。 b 生産量で競争する場合、追随者となった企業の利益は、反応関数の交点におけ る利益よりも高い。 c 価格で競争する場合、先導者となった企業の利益は、反応関数の交点における 利益よりも高い。 d 価格で競争する場合、追随者となった企業の利益は、反応関数の交点における 利益よりも高い。
#不完全競争・ゲーム理論
経済学 H22 第19問
消費の外部性(スノッブ効果・バンドワゴン効果)
消費者需要理論に関し、消費の外部性を表す用語として、次の文中の空欄Aおよ びBに入る最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 「期間限定の商品です」という宣伝文句は A 効果を、「現在売れています」 は B 効果を反映している。
#市場の失敗・外部性
経済学 H22 第20問
全要素生産性(TFP)と成長会計
生産性向上に関し、全要素生産性(TFP:Total Factor Productivity)の重要性に 注目が集まっている。ある国のマクロ生産関数を次のように設定する。 Y =AK αL1-α ここで、Y はGDP、K は投入資本量、L は投入労働量、α はパラメーター(≦ α ≦)である。この式から、以下の式が導出できる。 ΔY Y =ΔA A +α ΔK K +(-α)ΔL L TFP の変化率に相当するものとして、最も適切なものはどれか。
#GDP・国民経済計算#経済成長理論#生産者理論・費用
経済学 H22 第21問
行動経済学(双曲割引・プロスペクト理論)
行動経済学は、ノーベル経済学賞受賞者を出すなど、最近注目されている分野で ある。次の文中の空欄AおよびBに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答 群から選べ。 行動経済学において、目先の利得に惑わされ、将来の利得を過度に低く評価して しまいがちという考え方は、 A という。また、得の領域では低い確率を高 く見積もり、損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より過大に 見積もってしまうことは、 B という。
#情報の経済学・行動経済学