第12問
下図は、独占的競争下にある企業の短期均衡を描いたものである。D は需要曲 線、MR は限界収入曲線、AC は平均費用曲線、MC は限界費用曲線である。この とき、利潤最大化を前提とした価格はP0、取引量はQ0に決定される。 この図の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 独占的競争では、少数の企業が相互に差異化した財・サービスを供給する。 b MR =MC が成り立つところで利潤が最大になり、P >AC であるために企業 の利潤は黒字になる。 c 短期均衡において企業の利潤が黒字であるために、新たな企業の参入が生じ、 社当たりの需要が減少して需要曲線が左方にシフトする。 d 企業の利潤が黒字であるかぎり、新規参入が継続し、短期均衡における利潤は ゼロになる。
- ア aとb
- イ aとc
- ウ bとc
- エ bとd ― 16― ◇M1(295―18)
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正解:ウ
解答:ウ
〔リード〕独占的競争では多数の企業が差別化された財を供給する。短期均衡はMR=MCで決まり、図のようにP₀>ACなら超過利潤(黒字)が生じる。黒字があるかぎり新規参入が続き、各企業の需要曲線は左方シフトし、長期均衡ではP=ACとなり利潤はゼロになる。
- a(誤):独占的競争は「少数」ではなく「多数」の企業が差別化財を供給する市場形態。誤り。
- b(正):MR=MCで利潤最大化し、図でP₀>ACであるため短期の利潤は黒字。正しい。
- c(正):短期の黒字により新規参入が生じ、1社当たりの需要が減って需要曲線が左方シフトする。正しい。
- d(誤):利潤がゼロになるのは「長期均衡」であって「短期均衡」ではない。短期均衡では黒字が残る。誤り。
正しい組み合わせはbとc。
よって ウ。