経済学・経済政策 H22年度 第9問

第9問

実物的景気循環理論(リアル・ビジネス・サイクル理論)の考え方として、最も適 切なものはどれか。

  1. 貨幣の中立性が成立し、金融政策が景気循環の要因であると考える。
  2. 財・サービスの価格は粘着的であり、企業は独占的競争のもとで活動してい ると考える。
  3. 市場は競争的で、かつ連続的に均衡し、市場の失敗が景気循環の要因である と考える。
  4. 実質GDP の変動は、企業の技術水準や政府支出などの持続的な変化による と考える。 ― 13― ◇M1(295―15)
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正解:

解答:エ

〔リード〕実物的景気循環理論(RBC)は新古典派の立場に立ち、価格は伸縮的で市場は常に均衡し、貨幣は中立的と考える。景気循環は貨幣的要因ではなく、技術ショックなど実物的・供給側の要因によって生じるとする。

  • ア(×):貨幣の中立性が成立する点は正しいが、RBCは金融政策(貨幣的要因)を景気循環の要因とはみなさない。実物的要因が原因と考える。
  • イ(×):価格の粘着性・独占的競争はニュー・ケインジアンの考え方であり、価格伸縮を前提とするRBCとは異なる。
  • ウ(×):市場が競争的・連続的に均衡する点はRBCに近いが、「市場の失敗が景気循環の要因」とはせず、技術ショック等を要因とする。
  • エ(○):実質GDPの変動は企業の技術水準や政府支出などの実物的・持続的変化によると考える。RBCの中核的主張に合致する。

よって

#GDP・国民経済計算#財政・金融政策#景気循環#不完全競争・ゲーム理論

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