第11問
いま、A 国とB 国間の貿易において、各国が自由貿易を選択するか、それとも 保護貿易を選択するか、を迫られているとする。下表は、このときの利得を表した ものである。 両国が自由貿易を選択すれば、ともに40兆円の利益を得る。しかし、一方の国 が保護貿易を選択すれば、当該国の利益は50兆円であるが、自由貿易を選択する 他方の国の利益は兆円である。さらに、両国が保護貿易を選択すれば、両国の利 益はともに10兆円である。 下表の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 B 国 保護貿易 自由貿易 A 国 保護貿易 A国:10兆円 B 国:10兆円 A国:50兆円 B 国:8兆円 自由貿易 A国:8兆円 B 国:50兆円 A国:40兆円 B 国:40兆円
- ア 協力ゲームの解は、両国が保護貿易を選択することである。
- イ ナッシュ均衡の解は、両国が保護貿易を選択することであり、パレート最適 になる。
- ウ 非協力ゲームの解は、両国が自由貿易を選択することである。
- エ 両国が自由貿易協定を締結した場合、両国全体の利益は最大になる。 ― 15― ◇M1(295―17)
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕利得表は囚人のジレンマ型。各国とも相手の戦略に関わらず保護貿易が支配戦略(相手が自由貿易なら50>40、相手が保護貿易なら10>8)。よってナッシュ均衡は(保護貿易,保護貿易)=(10,10)。しかし両国が自由貿易を選ぶ(40,40)の方が両国とも望ましく、ナッシュ均衡はパレート最適ではない。
- ア(×):協力ゲームの解(拘束力ある協定で全体最適を目指す)は両国の利益合計が最大となる「両国とも自由貿易(40,40)」。保護貿易ではない。
- イ(×):ナッシュ均衡が(保護貿易,保護貿易)である点は正しいが、(10,10)はパレート最適ではない(自由貿易で双方改善できる)。
- ウ(×):非協力ゲームの解(ナッシュ均衡)は両国保護貿易であり、自由貿易ではない。
- エ(○):両国が自由貿易協定を締結し(自由貿易,自由貿易)=(40,40)を実現すれば利益合計80兆円で最大。正しい。
よって エ。