Canvaの生成AIで作ったイラストや動画は商用利用できるのか?
Canvaの利用率がめちゃめちゃ上がった
去年までは無料で使っていたので、たまにチラシとかバナーに使うくらいでした。
それがイラストAIが実装されて(Text to Image)、もう他のイラストサイト使わなくていいやと思いました。それまで契約していたイラストACを解約して、Canvaの有料契約をしました。
そうすると、パワポのセミナ資料のイラストなどをどんどんCanvaで作るようになった。
そうすると、そもそもパワーポイントを使わなくてもCanvaでプレゼン資料を作ればいいやん!となりました。まだパワポで作った資料がたくさんあるので、全面移行はできていませんが今年のセミナーの半分くらいはCanvaで行うことができました。
そうしているうちに、ショート動画もCanvaで作っちゃということで結構つくりました。
ますます便利になっているCanvaですが、生成AIイラストなどの著作権や商用利用はどうなっているのでしょうか?
以下はCanvaページの内容を掲載しています。
Canvaの「Text to Image(画像生成AI)」機能をつかった場合の著作権について
Text to Image(画像生成AI)で生成されたデザインの著作権に関しては、まだ新しい技術であるため、どのような場合において著作権侵害になるのかは判断が難しい状態にあります。非常に複雑な問題で、簡単に回答できず、お住まいの国によっても著作権に対する対応が異なる場合があります。
現時点では、CanvaはText to Image(画像生成AI)で作成された画像の著作権を主張しません。ユーザーご自身のプロンプトで生成された画像であるため、その画像の所有権の所在は、当社の利用規約に従う限りユーザーに帰属します。
ただし、これはその人が画像の著作権所有者であることや、画像に対して独占的な権利を持っていることを意味していません。利用規約上では、ユーザーが作成した画像を当社のプラットフォームで提供すること、そして当社の製品のマーケティングに使用する権利を得た状態で提供しているにすぎません。
同様に、Text to Imageを使用して、他人の著作物(キャラクターやイラストなど)を作成する場合も注意が必要です。また他人の著作物を許可を得ずに画像生成に使用することも禁じられています。
ということで、Canvaで生成したイラストの著作権はユーザのものです。ただ、だからといってなんでもAIで作ったイラストは著作権が自由というわけではありません。
文化庁の生成AIへの著作権の見解
令和5年度著作権セミナー「AIと著作権」文化庁。 埋め込みはできないのでリンク貼っておきます。わかりやすいしすごくまとまっている。そしてまだ法整備これからという所教えてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eYkwTKfxyGY
ぜひ全部動画を見てほしいですが、多くの生成AIプラットフォームでは著者に著作権があるとしています。
しかし、結果的に、「類似性」「依拠性」が認められるような場合は生成AIで作っても、人間が作ったイラストと同じで著作権侵害となるわけです。色々プロンプトを工夫して、万が一、どう見てもミッキーマウスのようなイラストがかけても、自身に著作権があるわけではなく、侵害になるでしょうね。
類似性
類似性は言葉通り複製(コピー)に関することであり、既存の著作物と似ていることで著作権法に違反していると見なされます。 ただし、単純に既存の著作物と似ているから著作権侵害だと認められる訳でもありません。 類似性とは作品の個性を示す独自的な表現が利用されていることを意味します。
IT弁護士ナビ
依拠性
依拠性 – 印刷用語集 ある著作物を創作する際に、既に存在している著作物を視聴等し、それに基づいて創作すること。 著作権の侵害要件の1つ。 例えば、イラストを独創で制作したところ、既にある他人の制作したイラストに偶然類似してしまったという場合は、依拠性の要件を満たさないため、他人のイラストの著作権侵害とはならない。
一般社団法人 日本印刷産業連合会
ChatGPTにイラストを頼むと〜 くまのプーさんは描いてくれる
くまのプーさんを描いてください
くまのプーさんは著作権が切れています。ホラーのプーさんも登場してますもんね。
ミニーマウスを描いてください
ミッキーマウスを描いてください
そんなところで。