日本でDXが進まない理由〜優秀な多能工の弊害!?

なるほど〜、と思ったので記事を紹介です。

うどんは好きでよく食べに行きます。蕎麦よりうどん派です。丸亀製麺もはなまるも、ふたば製麺も。

飲食店はどこも人が不足しているような気がします。 近所のうどんやさんも、レジの人は色々兼務してて、いつもレジで待機しているわけではないので、ちょっと待たされることがあります。うどん作っている人も1−2人で 分業するといより、各自お客さまのオーダーを捌いています。うどんを茹でて、だしを入れて、具をいれて、その他トッピングの準備と全部こなしています。 

多能工ですね。とはいえ、それほど一人でこなすのは難しい作業には見えません。メニューの種類ってそんなに多くないですしね。これが何百とメニューがあり、メニューごとに工程が異なれば難易度も上がるのでしょう。

しかし、上記記事によるとアメリカの丸亀製麺ではうどんつくるのに12の作業に分解してそれぞれ別の人がしてる。記事内に写真がありましたが、壮観ですね。画像リンク

製造現場の改善提案の事例3問題みたいですね。

大量生産であれば、アメリカ式の方が効率が上がると思いますし、お客の入に繁閑があれば日本式多能工のほうが効率的でしょう。

FCのうどんやさんを見ていると、ランチ時は大混雑だからアメリカ式がよさそうですが、13時前くらいになるとお客も落ち着き、12人もスタッフを並べているのは非効率ですね。

とはいえ、安い時給でアメリカで多能工をさせるには無理だと記事にあります。ジョブディスクリプションが明確に決まっているいいところであり弊害であり。

そうすると日本式の多能工の方が優れた制度のようにも感じますが、一方でこれがデジタル化を阻害していると言えます。

製造の繁閑に対応できる柔軟な多能工体制・・・まさに事例3の提案内容ですね。

一方で12の工程に分かれていると、作業が縦割りで柔軟さは失われますが、一方でデジタル化、機械化への意欲は高まる。麺を自動で茹でる機械、出汁を自動でいれる機械、天ぷらを並べる機械。単機能なら機械化もやりやすいですよね。そして一工程を機械化できると、一人分の人件費を浮かすことができる。経営者としてはデジタル化、機械化の設備投資をすすめて、人件費削減への意欲が湧くと思います。

一方で、多能工の機械化はなかなか難しいでしょう。機械を入れるとものすごいお金がかかりそうですよね。一方で、12人のスタッフを要する工程を日本だと2−3人できてしまう。そして一人ひとりの給料はアメリカの方が高いときている。設備投資するより、安い要員を使い続けようと思うのは経営者の意思決定としては合理的なのでしょう。

とはいえ、(今悪い意味で話題ですが)回転寿司なんかはかなりDXがすすみ、効率も上がっていると言えます。

今後も労働力が減少し、時給も上げざるを得ない時代が続きそうですから、作業を細分化して、少しずつデジタル化、機械化を図らざるを得ないんだろうな、と感じました。

そんなところで。

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Posted by tomoyamurakami