キャッシュレス決済の動向 2022年調査結果を見てみる
以下のレポートを確認しながら備忘録としてのメモです。
キャッシュレス決済の普及動向
キャッシュレス決済の動向整理 2022年9月16日 MUFJリサーチ&コンサルティング
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/meeting_materials/assets/internet_committee_221021_02.pdf
2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%まできました。
内訳はクレジットカードが27.7%、電子マネーが2.0%、コード決済が1.8%。
キャッシュレス決済の現状
キャッシュレス決済を「よく利用している」とする者の比率は2019年12月の54.2%から2022年2月には64.0%に増加。
利用頻度の高いキャッシュレス決済手段として、「バーコード、QRコード決済」を挙げる者の比率は51.8%にまで増加しています。とは言ってもクレジットカードの割合が高いですがね。
コード決済の年間店舗利用金額
2021年のコード決済の年間店舗利用金額は7兆3,487億円に増加しています。
中小事業者での導入状況
中小事業者におけるキャッシュレス決済におけるコード決済の導入率は55%です。
飲食業、小売業、観光業でのコード決済導入率が相対的に高いですね。客単価別では、相対的に低価格帯でコード決済の導入が進んでいます。まあ、そりゃそうか。
キャッシュレス決済のユーザの利用状況
オンラインを含む買い物などでの支払いをするときに、キャッシュレス決済を利用していないのは2.2%。キャッシュレス決済での支払の方が現金での支払いより多いのは3/4程度です。
20代のキャッシュレス決済の支払状況は他の世代よりやや少ない、とのことですが、クレカをまだ作っていない層も多いのでしょうね。
オンラインショッピングでの支払方法
この1年間にオンラインショッピングで利用したことがある支払方法では「クレジットカード」(84.9%)、「コード決済」(47.6%)が多く挙げられた。
「後払い決済」は12.2%、「代金引換」は7.8%が利用経験を有している。
60代の「コード決済」の利用経験率が低い。若い年代ほど「後払い決済」の利用経験率が高い傾向。20代では他の年代より「コンビニ決済(前払い)」「代金引換」の利用経験率が高くなっている。
店舗等での支払方法
この1年間に店舗等での購入時に利用したことがある支払方法では「現金」(77.0%)、「クレジットカード」(75.2%)、「コード決済」(64.2%)、「電子マネー」(43.8%)が多く挙げられた。
「コード決済」は若い年代ほど利用が多い傾向。一方、「電子マネー」は上の年代ほど利用が多い傾向。
2018年に当社が実施した調査と比較すると、「現金」が88.3%から77.0%に減少、「コード決済」※が5.2%から64.2%に増加。
現金払いしかできずに困った店舗、場面等
現金払いしかできずに困った店舗、場面等があったとする回答者は59.1%です。ホント困りますよね。困らないように、キャッシュレス未対応のお店には入らないようにしています。
コード決済は年齢層問わず使われている。
コード決済のチャージ
コード決済は入金がいりますので、銀行やクレカによるチャージになりますね。手段はどれでもいいのだけど、オートチャージにしとくのが便利でいいですね。
コード決済のメリット デメリット
現在の利用者の半数程度がコード決済の利点として「支払いが簡単、早い」(57.3%)、「キャンペーンやポイントなどの特典が得られる」(48.7%)、「スマートフォンだけで支払ができる」(47.4%)を挙げている。
なんといってもキャンペーンのお得は大きいですね。
一方デメリットは通信障害・・・とありますが、そんなつながらないとかいうシーンはなかったですけどね。大規模災害のときの大規模停電ならまあ、現金でいいのかと。
通信障害の理由が携帯の電波が入らないとかなんでしょうかね。
店員が不慣れなのはイライラしたことがありますが、最近はそんなシーンもなくなってきました。
後払いはどうなる?
これはレポートのページ数が多かったので、後日のブログで取り上げます。
消費者保護、セキュリティ
◯ 消費者が注意すべき事項の例
利用にあたっては、以下のような事項について注意すべきである。
【コード決済/後払い決済共通の注意事項】
◯ キャッシュレス決済の仕組みをよく理解した上で利用する。
- 決済の仕組み、支払方法・時期、手数料、利用規約等を確認する。
◯ 利用履歴、ログイン履歴の確認 - アプリ等を通じて提供されるキャッシュレス決済の利用履歴やログイン履歴等を定期的に確認し、身に覚えのない利用等がないか確
認する。
◯ 使いすぎの予防 - 自身で利用可能額を設定したり、支払総額や手数料等をシミュレーションする機能等が提供されていることがある。これらの機能を活
用しながら使いすぎを予防する。
◯ メールやSMS等に記載されたリンクから決済サービスに関連したID・パスワードや個人情報等を入力しない。 - フィッシング詐欺の可能性もあるため、このような場合、リンクからではなく決済サービス事業者のアプリやWebサイトからアクセスし
なおす。また、正しいサイトであるか判断がつかないときには入力はせず、決済サービス事業者等に確認する。
◯ スマートフォンへのセキュリティ設定 - 第三者から不正な操作がされないよう、暗証番号やパスワード、指紋認証等による画面ロックを設定する。
◯ 端末の紛失・盗難時の対応方法・連絡先等の確認 - 万一、端末を紛失した際には、携帯電話会社等が提供する端末の遠隔ロックサービスを利用
※事前の申込みや設定が必要な場合があるため事前に確認しておく必要がある - キャッシュレス決済事業者に決済サービスの利用停止等を依頼
※端末紛失時等に行うべき対応について事前に確認しておく必要がある。
まとめ
キャッシュレス普及率は上がっては、いるものの、まだまだ日本がキャッシュレス社会になったようには感じません。コード払が高齢者にも普及してきたとはいえ、現金利用もまだまだ多いですね。
私自身は、現金を使う機会はほぼなくしました。キャッシュレス対応していない店には行かなければいいので。あ、でも仕方なく初詣では小銭使いましたが。キャッシュレス初詣なら、もう少し金額上乗せしましたのに。
そんなところで