思考が止まるトキ
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はるか昔、まだ小泉さんが首相だった頃、
私は1年目の受験生として、大手予備校に通っていました。(鶯谷)
1年のコースだったので、どんどん受験仲間もできるわけで、
今でも彼らとは良き友人になっています。
ただ、思えば、その仲間は基本的に勉強1年目の同期だった。
多年度受験生とは、あまり、仲間にはなっていなかったと思います。
休憩時間などに、
「あそこの予備校のあの先生はさあ・・・」
「平成15年の焼肉事例はさあ・・・」
とか話しておられるのをみて、
ああは、なりたくないよねと、1年目の勉強仲間と談笑していたのを思い出します。
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結果的には、
おもいっきりそうなってしまったわけで・・・
過去問なんて、1回解いたら、雰囲気と解答はわかるし、
そのレベルで、十分、予備校では高得点がとれるし。
なんで過去問なんて分析して勉強しているんだろうと思っていました。
過去問であれ、予備校の難問であれ、
「80分間でそこまで考える必要ないよね」
「80分間でそんなことできるわけないよね」
と自分や仲間内で壁を立てることで、
余計な情報をシャットアウトしているつもりが、
一緒に思考まで止めていたのかなと考えなおしたりします。
もちろん、「H15組織事例が焼肉屋で店長ひどいよね」とか
覚えることが重要ではないですね。
過去問分析には、合格するための過去問分析と、
予備校で働くための分析では違ってくるところもあるのかなと思ったりもします。
(本質的には同じだと思うけど、コネタとかね!)
合格するための過去問分析で、
「80分間では不要」 と言ったり、
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」といってしまうのは、
もうこれ以上、「私は考えません!」
と宣言しているのに等しいのだと思う。
80分間の制約がない中で、いかに深くロジックを保って考えられるか?
その思考の仕方は80分間でも生かせるはず。
直前期だからって必ず80分で解かなきゃあ!ということはないと思うのです。
80分間で対応するためには、
・解答プロセスの確立は絶対に必要だし、
・思考プロセスの確立も必要。
この時期多くの方は既に確立されていると思うし、
これから新たに変更しようなんて必要はないと思います。
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ただ、前述のように過去問分析で深く考えるくせがつけば、
今までの思考プロセスを踏襲した上で、
もう1歩だけ(2歩でも3歩でもいいけど)
踏み込んで考えて解答を作成できると考えます。
そこが、合格ラインの曖昧な診断士試験で差別化できるポイントかなと。
(逆差別化のリスクはいつも意識しないといけないですけど)
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本番の80分間の中では
踏み込んだ上で、ここで留めておこうという答案
と、
ここまでで思考停止しておこうという答案は、
採点者には、伝わっているはずだと思います。
もちろん、私の勉強仲間でも、過去問なんか勉強せずに、
テクニック重視で合格した人も多数います。
それで合格できるなら効率いいし、私もそう在りたいと思っていました。
でも大半の人はそれでは合格できない。
少なくとも80%は落ちるわけで・・・
自分のプロセスや思考に絶対の自信を持っている人は
そのまま突っ走ればいいと思うけど、少しでも不安に感じているなら、
思考を止めずに、もう1回深く考えることに取り組めればなあと思います。
それが、残り1ヶ月余の、この時期であっても。
そんなところで。