ブランド力とは?(村上春樹の場合)

2012年7月13日

なぜ「村上春樹」本はいつもバカ売れするのか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091002-00000001-president-bus_all
  (上記記事の引用・まとめである)
「村上春樹」はブランド力がある。それは間違いないだろう。
 では、ブランド力の何があるのだろうか!?
  単に「春樹」という名前が知られているからではないはずだ。
 記事内では、春樹の圧倒的な「ブランドエクイティ」に注目している。
 まず、「ブランドエクイティ」の構成要素は?
  ①ブランド認知
  ②知覚品質
  ③ブランド・ロイヤルティ
  ④ブランド連想
この4つの構成要素からなっている。
 それぞれの要素の内容を確認していくと・・・
  ①ブランド認知
   これは説明するまでもなく、毎年、ノーベル文学賞候補にあがり、
   ベストセラーがニュースで取り上げられる。日本だけでなく、ロシアや
   様々な国でもベストセラーとなっている。
  ②知覚品質
   顧客に受け止められる主観的な品質を指す。元々文学は、主観的品質で評価させるものだけど・・
   『1Q84』が、客観的に品質が高かったかというとそうは思わない。
    (まだ第3部があるから何とも言えないけど)
   ただ、春樹作品だから、なんとなく、主観で「良かった」と思ってしまう。

  ③ブランド・ロイヤルティ

   私も含めた、「ハルキスト」と呼ばれる忠誠心の高い、熱狂的な読者を持っている。
   ただ、ロイヤルティが高いと、ブランドスイッチしないことは間違いないが、
   著作の場合、電化製品と違って、他ブランドも重複購入はするため、
   春樹作品が売れる理由になっても、他の著者はそれを売れない理由にはできない。
  ④ブランド連想
   様々な事柄が連想される
   「純文学」「ノーベル賞候補」「ジャズ」「スコット・フィッツジェラルド」
  物事を強く記憶するには、連想記憶が良いと一般に言われている。
  強く、好ましく、ユニークな記憶と結びついたブランドほど、資産価値も高い。
 なるほど・・・・
  私の中での忠誠心は、かなり絶対的なものではあるが、
   知覚品質のベースとなっているのは、
    羊をめぐる冒険や、世界の終りとハードボイルドワンダーランドであり、
     徐々に品質との違和感の差が開いているような気がしていた。
    その中で、1Q84 は、ちょっと、こちら側へ戻ってきた気もするが・・・
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