R08年度 A 経済学・経済政策

経済学 R08 第1問
財政収支の国際比較(対GDP比)
下図は、近年における日本、アメリカ、ドイツの財政収支(一般政府ベース、対GDP 比)の推移を示したものである。図中のa~cに該当する国の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#財政・金融政策#国際マクロ・為替
経済学 R08 第2問
経常収支の国際比較(構造)
下図は、経常収支の国際比較(日本、アメリカ、ドイツ、イギリス)である。この図から読み取れることとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、図中のaとbは、貿易収支と第一次所得収支のいずれかを示している。
#国際マクロ・為替
経済学 R08 第3問
可処分所得と消費(名目・実質)
下図は、2018 年以降の家計可処分所得(名目、実質)と家計最終消費支出(名目、実質)の推移を示している。図中のa~dに該当する項目の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#GDP・国民経済計算#消費理論
経済学 R08 第4問
国民経済計算(GDPの考え方)
国民経済計算の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
#GDP・国民経済計算
経済学 R08 第5問
GDPデフレーター
GDP デフレーターに関する記述として、最も適切なものはどれか。
#物価・インフレ#GDP・国民経済計算
経済学 R08 第6問
貯蓄・投資図と倹約のパラドックス
下図は、均衡 GDP の決定を説明する貯蓄・投資図である。Y は所得、C は消費、I は投資、S は貯蓄であり、S = Y - C である。Y0 は均衡 GDP であり、このときS = I である。また、消費 C は、次のようなケインズ型消費関数によって表されるとする。C = C0 + cY(C0:基礎消費、c:限界消費性向(0 < c < 1))この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 所得の増加とともに、平均貯蓄性向は低下する。b GDP が Y1 にあるとき、生産物市場において総需要は総供給を下回っており、超過供給が生じている。c 限界消費性向が低下すると、S 線はより緩やかな傾きになり、均衡 GDP は増加する。d 人々の貯蓄意欲が高まっても、貯蓄は増加せず、GDP が減少するという、「倹約のパラドックス」が生じる。
#乗数理論・45度線#消費理論
経済学 R08 第7問
IS-LM分析とクラウディング・アウト
IS-LM 分析におけるクラウディング・アウトに関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、ここでは縦軸に利子率、横軸に GDP をはかる平面を想定している。
#IS-LM分析#財政・金融政策
経済学 R08 第8問
貨幣理論(貨幣乗数など)
貨幣理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
#財政・金融政策
経済学 R08 第9問
マンデル=フレミング・モデル
完全資本移動かつ小国を想定した場合のマンデル=フレミング・モデル(IS-LM-BP 曲線分析)の考え方に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、ここでは縦軸に利子率、横軸に GDP をはかる平面を想定している。a 国際的な資本移動が利子率に対して完全に弾力的なとき、BP 曲線は垂直になる。b この国が固定相場制を採用しているとき、拡張的財政政策は、国内利子率の上昇による資本流入を招き、自国通貨高による純輸出の減少をもたらすため、GDP は増加しない。c この国が変動相場制を採用しているとき、拡張的金融政策は、国内利子率の低下による資本流出を伴うが、自国通貨安による純輸出の増加をもたらすため、GDP は増加する。d 閉鎖経済の場合と比べると、IS 曲線はより急な形状であるが、LM 曲線は同じ形状である。
#国際マクロ・為替#IS-LM分析
経済学 R08 第10問
内生的経済成長論
内生的経済成長論の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
#経済成長理論
経済学 R08 第11問
2国間の資本移動の効果
下図は、資本市場の自由化に伴う 2 国間の資本移動の効果を示したものである。生産要素は労働と資本であり、MPK は資本の限界生産物を、r は資本 1 単位当たりのレンタル価格を表している。当初、Ⅰ国の資本量は OⅠ A、Ⅱ国のそれは OⅡ Aであり、Ⅰ国の資本のレンタル価格は rⅠ、Ⅱ国のそれは rⅡである。また、Ⅰ国の資本の限界生産物は MPKⅠ、Ⅱ国のそれは MPKⅡである。ここで資本が 2 国間を移動した結果、資本のレンタル価格は等しくなった(r*Ⅰ= r*Ⅱ)。この図から読み取れる記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a Ⅰ国の国民所得は、資本移動によって減少する。b Ⅰ国の資本所有者の資本所得は、資本移動によって減少する。c Ⅱ国の国内生産量は、資本移動によって増大する。d Ⅱ国の労働者の賃金所得は、資本移動によって増大する。
#国際貿易理論
経済学 R08 第12問
2国間の労働移動の効果
下図は、労働市場の自由化に伴う 2 国間の労働移動の効果を示したものである。なお、生産要素は労働と資本であり、労働移動が生じた場合でも労働者の国籍は変わらないものとする。ここで MPL は労働の限界生産物を、W は労働 1 単位当たりの賃金率を表している。当初、Ⅰ国の労働量は OⅠ C、Ⅱ国のそれは OⅡ C であり、Ⅰ国の賃金率は WⅠ、Ⅱ国のそれは WⅡである。さらに、Ⅰ国の労働の限界生産物曲線は MPLⅠ、Ⅱ国のそれは MPLⅡである。この図から読み取れる記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 労働移動自由化前のⅡ国において、労働者の賃金所得は四角形 OⅡ WⅡ FC、資本所有者の資本所得は三角形 BFWⅡである。b 労働移動の自由化によって、世界全体で三角形 EFG だけ生産・所得が増加する。c Ⅱ国の資本所有者の資本所得は、労働移動自由化後の方が小さい。d Ⅱ国の労働者の賃金所得は、労働移動自由化後の方が大きい。
#国際貿易理論
経済学 R08 第13問
需要の価格弾力性
需要の価格弾力性(絶対値)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 需要曲線が右下がりの直線であれば、直線上のどの点においても需要の価格弾力性は一定である。b 需要の価格弾力性が 1 であれば、価格が変化したとしても消費者の支出額は変化しない。c 需要の価格弾力性が 0 であれば、需要曲線の傾きも 0 である。d 需要の価格弾力性が 1 より小さければ、価格の上昇によって消費者の支出額は増加する。
#需要・供給と弾力性
経済学 R08 第14問
ワルラス的に安定な市場均衡
市場が均衡から外れたときに、元の均衡に戻る力が働けば市場均衡は安定的である。ワルラス安定的な均衡をもたらす需要曲線 D と供給曲線 S の形状として、最も適切なものはどれか。
#需要・供給と弾力性
経済学 R08 第15問
2期間モデルと利子率上昇
2 期間モデルを用いた異時点間の消費理論を考える。消費者は、予算制約式(Y - C1)( 1 + r)= C2にしたがって、第 1 期に稼得した所得 Y を消費 C1 と貯蓄 S(= Y - C1)に配分する。貯蓄 S は、利子率 r のもとで第 2 期に元利合計 S(1 + r)= C2 の消費を可能にする。消費者は、第 1 期の消費と第 2 期の消費によって決まる生涯の効用U = U(C1,C2)を最大化するように、第 1 期の消費 C*1 と第 2 期の消費 C*2 を決定する。下図では、点 E で効用最大化が実現している。ここで、利子率 r が上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#消費者理論#消費理論
経済学 R08 第16問
生産者への補助金と余剰分析
燃料費高騰対策としての燃料生産者への補助金の効果を考える。ある燃料の市場を示した下図において、D は需要曲線、S0 は供給曲線であり、補助金交付前の均衡価格は P0、均衡取引量は Q0 であった。ここで生産者に燃料 1 単位当たり HF(= EG)の補助金が交付されると、供給曲線は S1 にシフトすることで、均衡価格は P1、均衡取引量は Q1 に変化した。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 補助金交付後の消費者余剰は、三角形 AP1 F である。b 生産者に交付された補助金総額は、四角形 P0 BGE である。c 補助金交付による生産者余剰の増加分は、四角形 P1 BGF である。d 補助金政策が生じさせた死荷重は、三角形 EFH である。
#余剰分析・厚生
経済学 R08 第17問
短期費用曲線と損益・操業停止
企業の短期費用曲線を想定し、価格水準と企業の損益との関係を考える。下図には、限界費用曲線 MC、平均費用曲線 AC、平均可変費用曲線 AVC を描いている。なお、P2、P4 はそれぞれ AC の最低点、AVC の最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 価格が P1 のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。b 価格が P2 のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。c 価格が P3 のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。d 価格が P4 のときの生産量を Q とすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
#生産者理論・費用
経済学 R08 第18問
結合生産と生産可能性曲線
企業の結合生産における利潤最大化問題を考える。下図は、ある国に賦存する生産要素の投入に伴うカカオと大豆の生産量の組み合わせである生産可能性曲線 FF ' を表している。カカオと大豆の価格がそれぞれ与えられ、両財の生産販売によって得られる収入は、右下がりの等収入線 AB として描くことができる。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 大豆を追加的に 1 単位生産するために減らさなければならないカカオの生産量は、大豆の生産量の増加にともなって逓減する。b カカオと大豆の価格が同時に下落すると、生産可能性曲線は右上方にシフトする。c 点 C では、カカオの生産量を減らして大豆の生産量を増やすことで収入を増やせる余地がある。d 点 E では、 2 財間の限界変形率と 2 財の価格比率が等しい。
#生産者理論・費用
経済学 R08 第19問
費用逓減産業と価格設定
発足当初に巨額の設備投資が必要な産業は、「費用逓減産業」と呼ばれることがある。下図には、この種の企業が提供するサービスに対する需要曲線 D、限界収入曲線MR、平均費用曲線 AC および限界費用曲線 MC が描かれている。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a パレート効率が実現する価格と生産量の組み合わせは、P3 と Q3 である。b 企業の利潤最大化が実現する価格と生産量の組み合わせは、P1 と Q1 である。c 価格と生産量がそれぞれ P2 と Q2 であるとき、生産者余剰はゼロである。d 価格と生産量がそれぞれ P3 と Q3 であるとき、この企業には固定費用に等しい損失が発生する。
#不完全競争・ゲーム理論#生産者理論・費用
経済学 R08 第20問
独占的競争市場の均衡
下図は、独占的競争市場に参加する企業の平均費用曲線 AC、限界費用曲線MC、需要曲線 D、限界収入曲線 MR を描いている。この図における均衡に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#不完全競争・ゲーム理論
経済学 R08 第21問
情報の非対称性を回避する制度
情報の非対称性は、モラルハザードや逆選択などの種々の問題を引き起こす可能性があることが知られている。こうした諸問題を回避することを意図した制度の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 社員による自社株の保有を上場会社が支援する従業員持ち株制度b すべての人に健康保険への加入を義務付ける国民皆保険c 配慮が必要な人を対象にして公共交通機関で設定される優先席d 万国郵便連合加盟国において採用される郵便番号制度e フリーマーケット・アプリにおける出品者の評価制度
#情報の経済学・行動経済学
経済学 R08 第22問
高等教育無償化と予算制約線
下図で、高等教育の無償化が家計の消費に与える影響を考える。この図の横軸は高等教育の消費量、縦軸は高等教育以外の財・サービスの消費量を測っている。また、図を簡略にするために、無差別曲線は省略している。この家計の当初(高等教育無償化の実施前)の予算制約線は AB である。政府は、高等教育無償化政策によって、BD の高等教育をこの家計に無償で提供する。高等教育無償化の実施後には、この家計の予算制約線は ACD になる。この図から読み取れることに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 高等教育の無償化によって家計の消費点が点 A から点 C にシフトしたとすれば、この家計は無償化政策のおかげで高等教育を受けられるようになったといえる。b 高等教育の無償化の前後で家計の消費点が点 A のまま変わらないとすれば、この家計が高等教育を受けないのは、高等教育に要する支出が理由ではないといえる。c 高等教育の無償化によって家計の消費点が点 E から点 C にシフトしたとすれば、この家計は高等教育の無償化によって、高等教育の消費量を増やすと同時に、他の財・サービスの消費を増やすことができるようになったといえる。
#消費者理論
経済学 R08 第23問
社会厚生関数(ベンサム型・ロールズ型)
高所得者Aと低所得者Bという 2 人で構成される社会を想定する。所得水準によって決まる 2 人の効用関数は同一であるとして、各人の測定可能な効用の大きさに基づいて社会全体の厚生水準が決まるとする「社会厚生関数」を考えることができる。社会厚生関数に関する記述として、最も適切なものはどれか。
#余剰分析・厚生
経済学 R08 第24問
最低賃金と労働市場の余剰
下図は、労働市場の需要曲線と供給曲線を示している。D は労働需要曲線、S は労働供給曲線であり、均衡賃金率は W0 である。なお、W*を最低賃金とする。この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
#余剰分析・厚生#需要・供給と弾力性
経済学 R08 第25問
貿易政策のゲーム(囚人のジレンマ)
A国とB国が相互に貿易を行う状況を想定し、両国政府の政策選択を戦略とするゲームについて考える。以下の表は、両国政府が採用する政策の組み合わせに応じた各国の利得(国民の経済厚生)を示したものである。カッコ内の左側がA国の利得、右側がB国の利得を示す。このゲームに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。B国の政策自由貿易 保護貿易自由貿易 (60,60) (10,80)A国の政策保護貿易 (70,15) (20,20)a 両国がともに保護貿易を採用した状態からA国のみが自由貿易を採用した状態への変化は、パレート改善である。b 両国がともに自由貿易を採用した状態からB国のみが保護貿易を採用した状態へ変化すると、A国の利得が減少する。c 両国がともに保護貿易を採用した状態から両国がともに自由貿易を採用した状態への変化は、パレート改善である。d ナッシュ均衡は、両国がともに自由貿易を採用した状態である。
#不完全競争・ゲーム理論