第6問
下図は、均衡 GDP の決定を説明する貯蓄・投資図である。Y は所得、C は消費、I は投資、S は貯蓄であり、S = Y - C である。Y0 は均衡 GDP であり、このときS = I である。また、消費 C は、次のようなケインズ型消費関数によって表されるとする。C = C0 + cY(C0:基礎消費、c:限界消費性向(0 < c < 1))この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 所得の増加とともに、平均貯蓄性向は低下する。b GDP が Y1 にあるとき、生産物市場において総需要は総供給を下回っており、超過供給が生じている。c 限界消費性向が低下すると、S 線はより緩やかな傾きになり、均衡 GDP は増加する。d 人々の貯蓄意欲が高まっても、貯蓄は増加せず、GDP が減少するという、「倹約のパラドックス」が生じる。
- ア a:正 b:正 c:正 d:誤
- イ a:正 b:正 c:誤 d:正
- ウ a:誤 b:正 c:誤 d:正
- エ a:誤 b:誤 c:正 d:正
- オ a:誤 b:誤 c:誤 d:正
▼ 解答・解説を見る
正解:ウ
解答:ウ(a誤・b正・c誤・d正)
ケインズ型消費関数 C=C0+cY のもとで、貯蓄 S=Y-C=-C0+(1-c)Y を描いた図です。
- a(誤):所得が増えると基礎消費C0の重みが薄まり、貯蓄の割合(平均貯蓄性向)は上昇します。低下ではありません。
- b(正):均衡Y0より右のY1では、貯蓄S>投資Iとなり、総需要が総供給を下回る超過供給が生じます。
- c(誤):限界消費性向cが下がると、S線の傾き(1-c)は急になり、均衡GDPは減少します(記述は逆)。
- d(正):投資が一定のこのモデルでは、人々が貯蓄しようとしても均衡での貯蓄額は投資額のまま変わらず、GDPだけが減る「倹約のパラドックス」が起きます。