経済学・経済政策 R08年度 第11問

第11問

下図は、資本市場の自由化に伴う 2 国間の資本移動の効果を示したものである。生産要素は労働と資本であり、MPK は資本の限界生産物を、r は資本 1 単位当たりのレンタル価格を表している。当初、Ⅰ国の資本量は OⅠ A、Ⅱ国のそれは OⅡ Aであり、Ⅰ国の資本のレンタル価格は rⅠ、Ⅱ国のそれは rⅡである。また、Ⅰ国の資本の限界生産物は MPKⅠ、Ⅱ国のそれは MPKⅡである。ここで資本が 2 国間を移動した結果、資本のレンタル価格は等しくなった(r*Ⅰ= r*Ⅱ)。この図から読み取れる記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a Ⅰ国の国民所得は、資本移動によって減少する。b Ⅰ国の資本所有者の資本所得は、資本移動によって減少する。c Ⅱ国の国内生産量は、資本移動によって増大する。d Ⅱ国の労働者の賃金所得は、資本移動によって増大する。

第11問の図
  1. aとb
  2. aとc
  3. bとd
  4. cとd
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正解:

解答:エ(cとd)

資本は収益率(レンタル価格)の低い国から高い国へ移動し、両国のレンタル価格が等しくなるまで動きます。ここではⅠ国からⅡ国へ資本が流入します。

  • a(誤):Ⅰ国は資本を高い収益率で貸し出せるため、国民所得は増加します。
  • b(誤):Ⅰ国の資本所有者は、より高い収益を得られるので資本所得は増加します。
  • c(正):Ⅱ国は資本が増えるので、国内の生産量は増大します。
  • d(正):Ⅱ国は資本が増えて労働の限界生産物が高まり、労働者の賃金所得は増大します。

よって正しいのは cとd の です。

#国際貿易理論

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