経済学・経済政策 R08年度 第15問

第15問

2 期間モデルを用いた異時点間の消費理論を考える。消費者は、予算制約式(Y - C1)( 1 + r)= C2にしたがって、第 1 期に稼得した所得 Y を消費 C1 と貯蓄 S(= Y - C1)に配分する。貯蓄 S は、利子率 r のもとで第 2 期に元利合計 S(1 + r)= C2 の消費を可能にする。消費者は、第 1 期の消費と第 2 期の消費によって決まる生涯の効用U = U(C1,C2)を最大化するように、第 1 期の消費 C*1 と第 2 期の消費 C*2 を決定する。下図では、点 E で効用最大化が実現している。ここで、利子率 r が上昇したときの効果に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

第15問の図
  1. 所得効果は、貯蓄を増加させる方向に作用する。
  2. 第 1 期の消費に伴う機会費用は減少する。
  3. 代替効果は、第 1 期の消費を減少させる方向に作用する。
  4. 予算線の傾き(絶対値)は小さくなる。
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正解:

解答:ウ(代替効果は第1期の消費を減らす方向に働く)

第1期に稼いだ所得を今期の消費C1と貯蓄に分け、貯蓄は利子がついて来期の消費C2になるモデルです。予算線の傾き(絶対値)は(1+r)です。

  • ウ(正):利子率rが上がると、今使うより貯めて将来使うほうが有利になります。この代替効果は今期の消費C1を減らす(貯蓄を増やす)方向に働きます。
  • ア(誤):貯蓄者にとって利子率上昇は将来所得を増やすため、所得効果はむしろ今期の消費を増やす(貯蓄を減らす)方向に働き得ます。
  • イ(誤):今使うことの機会費用(=将来あきらめる消費)はrが上がると増加します。
  • エ(誤):予算線の傾きは(1+r)なので、rが上がると傾きは大きくなります。
#消費者理論#消費理論

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