第17問
企業の短期費用曲線を想定し、価格水準と企業の損益との関係を考える。下図には、限界費用曲線 MC、平均費用曲線 AC、平均可変費用曲線 AVC を描いている。なお、P2、P4 はそれぞれ AC の最低点、AVC の最低点に対応している。この図に関する記述の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 価格が P1 のときの最適生産においては、収入は総費用を上回っている。b 価格が P2 のときの最適生産においては、可変費用総額に相当する損失が発生している。c 価格が P3 のときの最適生産においては、固定費用の一部に相当する損失が発生している。d 価格が P4 のときの生産量を Q とすると、固定費用総額と可変費用の一部に相当する損失が発生する。
- ア aとb
- イ aとc
- ウ aとd
- エ bとc
- オ bとd
▼ 解答・解説を見る
正解:イ
解答:イ(aとc)
P2は平均費用ACの最低点(損益分岐点)、P4は平均可変費用AVCの最低点(操業停止点)です。企業はP=MCで生産量を決めます。
- a(正):価格P1(P2より高い)では、収入が総費用を上回り、利潤が出ます。
- b(誤):価格P2は損益分岐点なので収入=総費用で、損失は発生しません(可変費用総額の損失というのは誤り)。
- c(正):価格P3(P2とP4の間)ではACを下回るが平均可変費用は回収でき、固定費用の一部にあたる損失で済みます。
- d(誤):価格P4(操業停止点)では可変費用はちょうど回収でき、損失は固定費用の全額だけです。可変費用の一部まで損失に含める記述は誤りです。
よって正しいのは aとc の イ です。