経済学・経済政策 R08年度 第22問

第22問

下図で、高等教育の無償化が家計の消費に与える影響を考える。この図の横軸は高等教育の消費量、縦軸は高等教育以外の財・サービスの消費量を測っている。また、図を簡略にするために、無差別曲線は省略している。この家計の当初(高等教育無償化の実施前)の予算制約線は AB である。政府は、高等教育無償化政策によって、BD の高等教育をこの家計に無償で提供する。高等教育無償化の実施後には、この家計の予算制約線は ACD になる。この図から読み取れることに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。a 高等教育の無償化によって家計の消費点が点 A から点 C にシフトしたとすれば、この家計は無償化政策のおかげで高等教育を受けられるようになったといえる。b 高等教育の無償化の前後で家計の消費点が点 A のまま変わらないとすれば、この家計が高等教育を受けないのは、高等教育に要する支出が理由ではないといえる。c 高等教育の無償化によって家計の消費点が点 E から点 C にシフトしたとすれば、この家計は高等教育の無償化によって、高等教育の消費量を増やすと同時に、他の財・サービスの消費を増やすことができるようになったといえる。

第22問の図
  1. a:正 b:正 c:誤
  2. a:正 b:誤 c:正
  3. a:誤 b:正 c:正
  4. a:誤 b:正 c:誤
  5. a:誤 b:誤 c:正
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:ア(a正・b正・c誤)

無償化で予算制約線がAB→ACD(BD分を無償提供)に変わる図の読み取りです。

  • a(正):もともと高等教育を受けていなかった点Aから、無償で提供される点Cへ動いたなら、この家計は無償化のおかげで高等教育を受けられるようになったといえます。
  • b(正):無料になっても点Aのまま動かないなら、高等教育を受けない理由はお金(支出)ではなく、そもそも受けたくないという選好の問題だといえます。
  • c(誤):点E→点Cへの移動では、無償で高等教育を受ける代わりに他の財の消費はむしろ制約され、「高等教育も他の財も両方増やせる」とはいえません。

よって a正・b正・c誤 の が正解です。

#消費者理論

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