親が将来子供になって欲しい職業No1はプログラマ〜プログラマはAIに仕事を取られないのか!?
大学生の時はそれなりにプログラム作ってましたが、結局、会社で商用のプログラムを作ることはなかった村上です。
親が子供になって欲しい職業
AIがもっと使われる世の中になると、なくなる職業がたくさんあると言われます。特に知識を活用するだけの職業はたしかに減るでしょうね。だから、AIに負けない分野で手に職をつけさせたい!という親は多いのかもしれません。 親が子供になって欲しい職業も プログラマとか研究者とか、技術を身に着けさせたいのですね。 ・・・おっと、公務員はさておき(^^;
親が抱える"子どもの将来"に対する不安1位「ロボットに仕事を取られるかもしれない」 なってほしい職業は「プログラマー」
http://blogos.com/article/241189/
1位「プログラマー(SE)」(82人)
2位「公務員」(74人)
3位「研究者」(42人)
4位「スポーツ選手」(32人)
5位「医者」(31人)
しかし、ほんとうにプログラマになっていいのでしょうか?
プログラマってAI時代になくならない職業なの?
AIが流行るから、AIをコントロールする側のプログラマになって欲しいということなんでしょうか。もちろんそうなれるといいのですが、AIの進展で初歩的な部分のプログラム作成業務はドンドンなくなっていきます。
まあ、どの職業でも同じですかね。コアなところはAIではなくて力量のある人材がコントロールする一方で、誰でもできる知的作業はどんどんAIの分担になるわけです。
私が大学時代に学んだこと
私は大学時代理系で、生体計測の研究をやっていました。ストレスの研究で、脳波や心拍等を測定して分析します。生物学科でしたが、今思えば非常に面白い研究室に所属できたと思います。
どう面白かったかというと・・・
(1)実験内容を考える
→どうやったらストレスが掛かったデータがとれるか考えて実験内容を決めて実験する。ストレスを数値化したいというのが目的でした。
(2)計測装置をつくる
→ Z80のミニコンピュータでハンダ付けから始まりました。そしてZ80のアセンブラで計測プログラムを作りました。
(3)実験したプログラムを数値解析する
→ 周波数の解析とかするので、フーリエ変換のプログラムを C言語とかで作る。
(4)実験結果から考察して論文や学会発表資料を作る
→ 論文はWord (TeXじゃなかった)、学会発表はPPTでつくる。
このようにハードの組み込みのことと、数値処理のプログラムのことと、オフィス系ソフトの使いこなしまで、幅広く大学時代に勉強できたことは本当に良かったですね。
(当時は研究時間が長すぎて辛いことも多かったですが(^^)
プログラマって力量に差が激しいことに気づいた
そして会社に就職する時は、研究に疲れ気味だったので、研究職は止めて、流行りのIT分野に就職したわけです。
IT会社に入ると、新人研修として、プログラミング研修みたいなのがありました。6人くらいのチームで、たしか会員管理システムを1週間で作って発表するというような研修でした。
IT会社の新入社員といっても、みんながプログラムの経験を持って入社してきたわけではありません。6人チームでは、3名が文系でプログラミング初体験、そして私を含めた3名がプログラミング経験者でした。
まあ、研修なので、最初は平等に担当を振り分けて作業をはじめました。そうするとすぐ力量の差がわかるわけです。当然、初体験の3名はなんのこっちゃ!?みたいな感じで苦戦していました。 私ともう一人の経験者はそれなりにはできたので、予定通り進んでいました。
でも残り1名がめっちゃできる子でした。わたしは大学院卒なので24才でしたが、高専卒の20才の子で、一瞬で自分の担当分の作業を終えていました。
生産性って人によって差があるのは当然ですが、プログラムを作るって作業の生産性の差は本当につきます。2倍や3倍じゃなくて、普通に100倍以上差がつきます。
役割分担が重要
そこで、研修の2日目にして役割分担を変えました。初学の人たちは研修モードで簡単なところを勉強してもらいながら作り、エースの彼ともう一人の経験者にプログラム作成は任せました。
そして、私は自分の担当分としてプログラムを作るのはやめました。(エースに任せた) そして、5日目にある最終発表会のプレゼン資料を作り始めました。 パワーポイントは、チームの中で、私が一番得意でしたし(^^;
その結果、最終日の発表会で優勝しました。他のチームは手分けして作るのがギリギリまでかかったので、プレゼンの準備がおざなりだったので、完全にプレゼンの内容で勝ったと思いました。
研修としては平等にみんなが色んな経験をスべきだったとは思いますが、仕事の進め方としてはこれでよかったのだと思います。適所適材。
自分のキャリアはその時変わったと思う
技術職で進むのか営業職で進むのかは、研修の後に決まる予定でした。研修を受けるまでは技術職のつもりでしたが、その時に、方向が変わって営業職として本配属を迎えました。
ま、営業力もあまりありませんでしたが、営業SE的な立ち位置が私には向いていたと思います。技術もちょっとあるし、プレゼンもぼちぼちできるし・・・みたいな中途半端人材!
プログラマを目指すと職にあぶれないのか?
プログラマと言っても、SE的なものから、Web系のものから、色々あると思います。でも間違いなく言えるのは向き不向きはかなりあるでしょうね。 私のように病弱な人が肉体労働に向かないと同じく、向いてない人がプログラマになっても 将来は、それこそAIに仕事を奪われる領域のプログラマにしかなれないと思います。
プログラムを学ぶことに意味は無いのか?
仕事としてのプログラマがバラ色だとは思いませんが、プログラムを学ぶことに意味がないとは思いません。 ロジカルシンキング・・・とまではいかなくても、ロジックを考えることを体験できます。
トレーニングとしては有効だと思います。だから子供の頃からプログラム体験をすることは良いことなんだと思います。
でも、将来、子供にプログラマになって欲しいかというと、本当にAI時代に負けないプログラマになるのはプロスポーツ選手になるくらいの倍率だと思いますので、なって欲しいかは微妙ですね。本人がなりたいならもちろん、頑張って欲しいですが。
あ、私、子供いなかったですけど(^^;
そんなところで