弥生会計の誤算〜クラウドは安いのか?

弥生は2012年7月24日、飲食や理美容、小売りといった
小規模事業者向けの会計SaaSである「やよいの店舗経営オンライン」を発表しました。

  • 月額料金は、操作サポート費用を含めて1470円。
  • 会計事務所に支払う顧問契約料は別途。
  • 1年間で3000ユーザーを獲得することを目指す。

それから半年・・ ・

“弥生のSaaS”は個人店を変えるか 普及に向けた岡本社長の「次の一手」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/07/news021.html

1年で3000ユーザの目標が、9ヶ月で100ユーザが利用。
目標は達成されそうもありませんね。

 

価格を見てみましょう
月額1,470円
年額17,640円ですね。

これを高いと見るか、安いと見るか?
2013/6/8時点のAmazonでの弥生会計のパッケージソフトの値段を調べてみました。

まあ、青色の人はクラウド使うまでもないでしょうから、
弥生会計のターゲットは、今、30,000円のほうのパッケージを
使っているような人達なんでしょうね。

クラウドを2年使えば、3.5万円。
もちろんパッケージソフトの方は、
追加モジュールを購入する必要が発生するかもしれませんが、
2年は使うだろうから、箱のパッケージでいいか・・・と考える人も多いのが現状だと思います。

クラウドはこのように、今までのソフトと比べると
安くはないです。むしろ高いです。

しかし、自分でソフトウェアのパッケージを購入し、
インストールして、バックアップして、
壊れたら、自分で修復して・・・ etcといった手間が必要ありません。

クラウドは自動でバックアップされていますし、
なによりソフトウェアが壊れてしまうことは
自分のPCで動かしている時程心配がなくなります。

ココらへんの安心感・信頼感に対してお金を出せるかどうかですね。

私は、各ソフトウェア提供ベンダーが提言しているように
クラウド・ファースト! まず、クラウドから検討しようが正しいと思っています。

箱物を買ってインストールするくらいなら、
最初から月々費用を払ってクラウドを使ったほうが便利ですもんね!
その便利さにどこまでお金を出すか!?

中小企業のクラウド導入の意思決定はこのへんの壁を超えられるかが勝負ですね。