H20年度 A 経済学・経済政策

経済学 H20 第1問
三面等価の原則
次のGDP に関する文章中の空欄A~Dに入る最も適切なものの組み合わせを下 記の解答群から選べ。 生産面から見たGDP、分配面から見たGDP、支出面から見たGDP が A に一致することを「三面等価の原則」という。このうち、生産面から見た GDP は各生産段階における B の総計に等しく、支出面から見たGDP は C と呼ばれる。 なお、GDP から固定資本減耗を差し引いたものを D と呼ぶ。
#GDP・国民経済計算
経済学 H20 第2問
日本の経済成長率の推移
次の文章中の空欄AおよびBに入る最も適切なものの組み合わせを下記の解答群 から選べ。 下図は日本の A の推移を表したものである。この図から、 A が 急激に低下していることが読みとれる。 A が低下する主な要因として B などが挙げられる。これにより、日本の長期的な経済成長が鈍化する可 能性が指摘されている。
#GDP・国民経済計算#消費理論#経済成長理論
経済学 H20 第3問
完全失業率・物価・賃金の推移
下図は、日本の完全失業率、消費者物価変化率、現金給与総額伸び率を表したも のである。この図の説明として最も適切なものはどれか。 「労働力調査」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」
#GDP・国民経済計算#物価・インフレ#フィリップス曲線・失業#余剰分析・厚生
経済学 H20 第4問
古典派マクロ経済理論
次の古典派マクロ経済学に関する文章中の空欄AおよびBに入る最も適切なもの の組み合わせを下記の解答群から選べ。 古典派マクロ経済理論では、市場の価格調整メカニズムが万全であり、物価およ び名目賃金が上下に伸縮的であると考える。このため、労働市場では常に完全雇用 が実現し、GDP は完全雇用GDP の水準と一致する。古典派マクロ経済理論では A が成立し、 B サイドからGDP が決定されると主張する。
#GDP・国民経済計算#乗数理論・45度線
経済学 H20 第5問
財政の役割
財政の役割に関する説明として最も適切なものはどれか。
#GDP・国民経済計算#消費理論#乗数理論・45度線#財政・金融政策#物価・インフレ
経済学 H20 第6問
投資の利子弾力性ゼロのIS-LM分析
下図は、投資の利子弾力性がゼロである場合を想定したIS ― LM 曲線を描いた ものである。この図の説明として最も適切なものはどれか。
#GDP・国民経済計算#IS-LM分析#財政・金融政策#需要・供給と弾力性
経済学 H20 第7問
2国モデルとGDP・外国貿易
GDP と外国貿易に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 いま、自国と外国の国モデルを仮定し、自国と外国の生産物市場の均衡条件が それぞれ次のように与えられるとする。 Y =C +I +G +X -M Y*=C*+I*+G*+X*-M* ここで、Y:GDP または所得、C:消費、I:投資、G:政府支出、X:輸出、 M:輸入であり、記号の右肩に*を付したものは外国の変数である。なお、自国の 輸出X は外国の輸入M*に等しく、自国の輸入M は外国の輸出X*に等しい。 自国の消費関数と輸入関数はそれぞれ C =c Y M =m Y で示され、c:限界消費性向、m:限界輸入性向である。また、投資支出と政府支 出はおのおのI =I0、G =G0である。 同様に、外国の消費関数と輸入関数はそれぞれ C*=c*Y* M*=m*Y* である。外国においても、投資支出と政府支出はおのおのI*=I* 0、G*=G* 0で ある。 このとき、自国と外国の生産物市場の均衡条件は次のように表される。 Y =c Y +I0+G0+m*Y*-m Y Y*=c*Y*+I* 0+G* 0+m Y -m*Y * この結果、自国のGDP の決定式は Y =(-c*+m*) (I0+G0)+m*(I* 0+G* 0) (-c*) (-c +m)+m*(-c) になる。 ― 6― ◇M1(743―8) 同様に、外国のGDP の決定式は Y*=(-c +m) (I* 0+G* 0)+m(I0+G0) (-c) (-c*+m*)+m(-c*) で表される。 上記の国のGDP 決定式から、自国や外国の財政政策の変更が両国のGDP に いかなる影響を与えるかが明らかにされる。 (
#GDP・国民経済計算#消費理論#乗数理論・45度線#財政・金融政策#国際マクロ・為替
経済学 H20 第8問
自由貿易地域の経済効果
次の自由貿易地域に関する文章を読んで、自由貿易地域が形成された場合の経済 効果の説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。 下図は、自国とつの外国(X 国とY 国)間の貿易取引を表し、自国の輸入競争 財市場(たとえば農産物)を対象としている。農産物の国内需要曲線がDD、国内供 給曲線がSS で描かれている。 いま、X 国からの農産物の輸入価格がP0、Y 国からの農産物の輸入価格がP1で あるとする。このとき、自由貿易を想定すれば、農産物はより安価なX 国から輸 入され、Y 国から輸入されることはない。また、両国からの輸入に関税(T 円)を同 じだけ賦課したとしても、(P1+T)が(P0+T)よりも大きいため、農産物は依然 としてX 国から輸入され続ける。ここで、(P0+T)をP2で示し、(P1+T)線は 図示していない。 ところが、X 国からの輸入には関税を賦課したままで自国とY 国が自由貿易地 域を形成した場合、Y 国に対する輸入関税は撤廃され、両国からの輸入価格は P2>P1になるから、農産物の輸入先はX 国からY 国に切り替わる。 ― 8― ◇M1(743―10)
#需要・供給と弾力性#余剰分析・厚生#国際貿易理論
経済学 H20 第9問
マンデル・フレミングモデル(固定相場)
下図は、開放経済下におけるマクロ経済モデルを描いたものである。この図に関 する次の文章中の空欄A~Cに入る最も適切なものの組み合わせを下記の解答群か ら選べ。 いま、小国モデル、完全資本移動、固定為替レート制、物価の硬直性、静学的な 為替レート予想を仮定する。下図は、これらの前提に基づき、生産物市場の均衡を 表すIS 曲線、貨幣市場の均衡を表すLM 曲線、自国利子率(r)と外国利子率(r*) が均等化することを表すBP 曲線を描いたものである。 ここで政府支出が増加すると、IS 曲線が右方にシフトし、新たなIS 曲線とLM 曲線の交点において A になる。このため、 B が生じる。結果とし て、 C になる。 ― 10― ◇M1(743―12)
#GDP・国民経済計算#IS-LM分析#財政・金融政策#国際マクロ・為替
経済学 H20 第10問
総需要・総供給曲線(AD-AS)
下図は、ケインズ派モデルにおける総需要曲線(AD)と総供給曲線(AS)を描い たものである。ここで、供給サイドにおいては、物価は上下に伸縮的であるが、名 目賃金は硬直的であると考える。下記の設問に答えよ。 (
#IS-LM分析#財政・金融政策#需要・供給と弾力性
経済学 H20 第11問
医療サービスと市場の失敗
医師不足・偏在、診療科の廃止など医療を取り巻く問題が多発している。病気に なった人が、医療機関に行って受ける通常の医療サービスに関して、下記の設問に 答えよ。 (
#市場の失敗・外部性
経済学 H20 第12問
ガソリン価格設定と需要の弾力性
原油価格の高騰が起きれば、ガソリンスタンドはガソリン価格の引き上げを余儀 なくされる。一方で、ガソリン価格の高騰は買い控えなどによる顧客離れを引き起 こしかねない。そこで、ガソリンスタンドでは価格をどのような水準に設定するか が重要となる。この点を踏まえて、下記の設問に答えよ。 (
#需要・供給と弾力性#生産者理論・費用#不完全競争・ゲーム理論
経済学 H20 第13問
リスクと不確実性
経営者は、将来の経営に影響を与える要素に関するすべての情報がそろっている 中で意思決定を行うことはほとんどない。次の文章の空欄AおよびBに入る最も適 切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 過去のデータなどを用いて将来起こることの発生確率が予測されている場合は A があるといい、何がどの程度の確率で起こるのかさえ予測できない場合 は B があるという。両者は経済学では明確に区別される。
経済学 H20 第14問
ベイズの定理
何度も飛行機に乗ることを経験するごとに、自動車に乗ることよりも危険の発生 確率が低いことを知ることによって飛行機を利用するという選択を行う場合があ る。このような行動心理学の考え方の背景には、「ある結果(データ)が得られたと き、その結果を反映させて事後確率を求める」という考え方があるが、その考え方 を表す言葉として最も適切なものはどれか。
経済学 H20 第15問
レモン市場(情報の非対称性)
製品に関する情報が偽って宣伝されると、市場メカニズムに多大な悪影響を与え る。この点に関連して、次の文章の空欄AおよびBに入る最も適切なものの組み合 わせを下記の解答群から選べ。 情報の非対称性により、消費者が市場に流通している製品の品質につき、十分な 情報を得ることができない場合がある。アカロフによる「レモン市場」の考え方によ れば、その場合には A により、平均的な品質が B することが知ら れている。
#情報の経済学・行動経済学
経済学 H20 第16問
金融機関の自己資本比率維持策
いわゆるサブプライムローン問題が大きな問題となっている。金融機関が不良債 権を抱えた場合、一定の自己資本比率を維持するために必要な方策として、最も適 切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 貸し出しの減少 b 貸し出しの増加 c 他社による当該金融機関への資本注入 d 他社の株式購入
経済学 H20 第17問
立地競争(ホテリングモデル)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 下図の直線で示される海辺で、店のアイスクリーム屋(X 店とY 店)が営業を している。それぞれの店は最適な立地を探して、下図の直線上の希望する場所に店 を構えることができるとする。ここで、競合相手より右の方に立地した店は、その 店から右の客をすべて獲得できるとする。同様に、左の方に立地した店は、その店 から左の客をすべて獲得できるとする。つの店の間の客については、その中間点 より自店に近い客を獲得できるとする。また、海水浴客は海辺に均等にいると想定 する。 A 地点 B 地点 C 地点 D 地点 E 地点 ←左 右→ (例) もしX 店がB 地点に、Y 店がD 地点に店を構えると、X 店はA 地点からC 地 点の客を、Y 店はC 地点からE 地点の客を獲得できる。(海辺の長さを均等に 分割し、左から順にA からE 地点としている。) (
#不完全競争・ゲーム理論
経済学 H20 第18問
労働供給と消費・余暇の選択
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 消費と余暇に関する、ある労働者の当初の予算制約式が次のように与えられてい るとする。 C =w ×(24-L) ここで、C は消費、w は時間当たりの賃金、L は余暇時間とする。労働者は、余 暇時間以外の時間に働くとする。下図のように、人々は消費と余暇に関する無差別 曲線と予算制約式により、最適な労働時間と消費水準を決定する。ここで、この労 働者の初期の最適点はE 点で与えられている。 ― 20― ◇M1(743―22) (
#消費者理論#情報の経済学・行動経済学
経済学 H20 第19問
需要の価格弾力性と推定式
ある会社の製品に対する消費者行動に関して、以下のような統計データが得られ た。ここで、Da は自社製品への需要、ADa は自社製品に対する広告額、Pa は自社 製品の価格、Pb は競合他社製品の価格、w は経済全体の賃金上昇率とする。それ ぞれの変数のパラメーターはすべて統計的に有意であるとする。 Da =-12+0.4ADa -4.2Pa +3.4Pb -3.2w この統計データの説明として、最も不適切なものはどれか。
#消費者理論