第19問
ある会社の製品に対する消費者行動に関して、以下のような統計データが得られ た。ここで、Da は自社製品への需要、ADa は自社製品に対する広告額、Pa は自社 製品の価格、Pb は競合他社製品の価格、w は経済全体の賃金上昇率とする。それ ぞれの変数のパラメーターはすべて統計的に有意であるとする。 Da =-12+0.4ADa -4.2Pa +3.4Pb -3.2w この統計データの説明として、最も不適切なものはどれか。
- ア 競合他社製品の価格の上昇は、自社製品の需要に好影響を与える。
- イ 広告は需要に好影響を与える。
- ウ 自社製品の価格の上昇は、需要に悪影響を与える。
- エ 所得が高まれば需要が増える。 ― 23― ◇M1(743―25)
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕推定された需要関数 Da = -12 + 0.4ADa - 4.2Pa + 3.4Pb - 3.2w の各係数の符号から、変数が需要に与える効果を読み取る。最も不適切な記述を選ぶ。
- ア(○・適切):競合他社価格Pbの係数は +3.4>0。Pbの上昇は自社需要を増やす(自社製品が相対的に割安になる代替効果)。記述は正しい。
- イ(○・適切):広告ADaの係数は +0.4>0。広告は需要を増やす。記述は正しい。
- ウ(○・適切):自社価格Paの係数は -4.2<0。自社価格の上昇は需要を減らす(需要法則)。記述は正しい。
- エ(×・不適切=正解):wは経済全体の賃金上昇率(所得の代理変数)で、係数は -3.2<0。すなわち所得(賃金)が高まると自社製品需要は「減る」。これは当該財が下級財(劣等財)であることを示唆する。「所得が高まれば需要が増える」とする記述は係数の符号と矛盾しており、最も不適切。
よって最も不適切なものは エ。