Switchbotロボット掃除機(K10+)クラファンで3億集めながら、Amazonプライムセールで先行販売〜Makuake後いつからなら販売してもいいのか?
クラファンは先行販売!?
クラウドファンディングがだいぶ定着してきました。私も定期的に製品を買っています。
クラファンといえば、昔は社会的に良いことをするとか、応援したいプロジェクトに寄付するという流れでしたが、今ではすっかり目新しい製品の先行販売する場所になったと言えるでしょう。その流れを作ったのはMAKUAKE。
そういう意味では目新しい商品を探す場としては最適ですね。パソコン関連のガジェット、カバンとか探して買いました。中には大失敗して全く使わなかったものもありますが、新しいコンセプトの製品を応援して試してみる!という意味では先行販売の場であるクラウドファンディングも悪くないと思います。
クラファンで炎上
そんなとき、クラファンで炎上しているものがありました。ロボット掃除機!狭い我が家では買うのを諦めていましたが、この小ささなら欲しいな、とは思っていました。(私は今回応援してないです)
最終的に・・・えーーっと、おいくら?いちじゅうひゃくせんまん・・3.4億円の応援額。
クラファンとしては大成功でしょう。
過去のクラファンの炎上案件でよくあったのは、予想外に応援が集まりすぎて、生産体制が追いつかず、納期が大幅に遅れるケース。半年経っても届かない!なんてことは時々ありました。
それはそれで怒ると思いますが、新コンセプトの新製品。文句を言いながら待つと思います。
今回の件はそれとは逆のパターンでした。
なぜ炎上した?
逆のパターンというのは、生産体制が遅れているのではなく、なんとクラファンで応援してくれた人たちより先に、Amazonプライムセールで安価に販売されていたということです。(フライング販売)
なお価格については、オプションがついている、ついていないという話もあるそうですが、クラファンで出した価格より安く販売するのは問題でしょう。
だって、応援してくれる人に感謝の気持を込めてちょっとお安く、早く届けるのがクラファンの目的ではないでしょうか?
例によってガレソさんが簡潔にまとめてくれていますね。
大手スマートホーム家電メーカー“Switchbot”、クラファンの出資者相手にやらかして炎上
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) July 16, 2023
Switchbotがロボット掃除機の最新機種(K10+)をクラウドファンディングサイト「makuake」で発表&販売
↓
Switchbot「出資者には特典として想定売価68,880円のところ51,800円で割引販売します!」
↓… pic.twitter.com/qpcGe6rpY8
価格はさておき、納期は譲れないと思う
とはいえ、SwitchBotさんも商売でしょうから、売れそうなら大量生産体制を整えて、早期に販売するのは企業として正しい姿勢だと思います。むしろ優秀。
クラファンでいっぱい応援がついて、売れそうなのがわかったから大量生産をして価格を下げていくのは普通です。
「クラファンで買ったより安く売っていた!」 というのが怒りの源泉ではなくて、
「クラファンで買ったほうが、Amazonで買うより商品が届くのが遅い!」というのが怒りの元で、炎上につながったと感じます。
クラファン後、どれくらい間を置けばいいんでしょうか。個人的には、半年くらいはおいて欲しいなあと思ったりします。先行して応援した人だけが得られる優越感(^^;
クラファンで応援するのは、資金力が足りなくて大量生産できないけど優れたコンセプトの製品を世に出すのを手伝いたいと思うからです。
こんなにクラファンと同時に大量生産できる、体力のある企業はクラファンしなくていいんじゃね?とも感じてしまいます。
SwitchBotの対応は?
それではSwitchBot社は今回の件にどのように対応するのでしょうか?
”3ヶ月間はMakuakeでの提供価格を下回る価格での販売は行わないことも合わせてお約束”らしいです。
わかってない・・・
これじゃ、Makuakeと同じ値段で他のネットショップでは販売する!ということですね。
そうじゃない
3ヶ月は販売しない!を宣言すべきだったのでしょうか?
(個人的には半年くらいは送らせてほしいなとは思いますが、すでに大量に在庫を抱えているでしょうから、そうもいかないでしょう)
SwitchBotの原因分析は?
部署間の連携不足が原因らしいです。これも信じられないですね。
事前にプレスリリースを出して全力で宣伝している
製造部と広報部の連携不足なら、可能性はあったかもしれません。しかし、クラウドファンディングをしている担当と、プレスリリースを出す広報担当が連携取れていないなんてことはありえないでしょう。どっちも広報部がやっているのでは?
言い訳にしか聞こえないですね。
MAKUAKEの対応は?
今回の件はクラファンを揺るがしてしまう可能性もありますが、肝心のプラットフォーマーであるMAKUAKEさんからは何の反応もないようです。管理責任は何処へ。
最初からルールで、クラファンに出した製品は、◯ヶ月は販売禁止などのルールをつけておけばよかったのではないでしょうか? 価格については前述の通り後から下げるのは普通だと思うので、コントロールはできないかもしれません。
でもクラファンで受け取るより早く安く商品を出すのは禁止!ということはプラットフォーマーの権限でできるのではないでしょうか?
実際は、すでに販売しているのクラファンで新製品を語っているケースも散見されるので、コントロールは難しいかもしれませんが、プラットフォーマーとしてクラファン市場の健全化に努めてほしいものですね。
そんなところで