中小企業白書2026年の概要(案)が発表されました〜価格転嫁しないと稼げない、稼がないと賃上げもできない

2026年の白書はどうなる?
2週間ほど前に2026年の中小企業白書の内容を、いま出ているデータや議事録を元に予測してみました。以下はその記事です。やはり「稼ぐ力」がテーマになりそうです。10年ぶりに「稼ぐ力」復権です。
ついに概要案が発表されました。
あれから2週間、概要案が発表されましたので、答え合わせを兼ねて、内容をチェックしていきたいと思います。
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/shingikai/soukai/044/044.html

稼ぐ力で「AX」と言い出しましたね。DXはさておきAXですね。。。ま、AI活用は2026年も大きなテーマになりそうです。
2026年版 中小企業・小規模企業白書および「稼ぐ力」強化戦略 ブリーフィング資料
まずはNotebookLMによって上記資料をまとめてもらいます。
エグゼクティブ・サマリー
日本経済は現在、デフレによる「コストカット型経済」から脱却し、「賃上げと投資が牽引する成長型経済」へと移行する正念場にあります。中小企業・小規模事業者を取り巻く環境は、大幅な物価高、金利のある世界の到来、そして深刻な人手不足を伴う「労働供給制約社会」への突入など、構造的な転換期を迎えています。
本資料は、2026年版白書(案)および「稼ぐ力」強化戦略(素案)に基づき、中小企業が持続的な賃上げを実現するための「稼ぐ力(労働生産性)」の強化、AI・デジタル化(AX)の推進、価格転嫁の徹底、およびM&A・事業承継を通じた構造変革の必要性と具体的方策をまとめたものです。現状維持は最大の経営リスクであり、長期的な視点での事業再構築と経営リテラシーの向上が、「強い中小企業」への成長の鍵となります。

稼ぐ力には価格転嫁や成長投資が必要と。 おまけてきに事業承継とかM&Aもヤレという雰囲気ですね。
去年に引き続き、経営リテラシーを高めないと!と経営者に圧もかけています。
中小企業を取り巻く現状と課題
賃上げと労働分配率の限界
- 賃上げの進展: 2025年春季労使交渉では中小企業の賃上げ率が4.65%に達し、最低賃金も全国加重平均で前年比+6.3%(1,121円)と過去最高水準を記録しました。
- 分配率の逼迫: 中小企業の労働分配率は既に8割に近い水準(大企業は約47%)に達しており、現在の収益構造のままでは賃上げ原資の確保が極めて困難な状況にあります。
- 営業純益の低迷: 中小企業の付加価値額に占める営業純益の割合は10%を下回っており、成長投資や賃上げに向けた余力が乏しい実態が浮き彫りとなっています。

賃上げするには中小企業自体が稼がないとどうしようもないですね、ということですか。
深刻化する労働供給制約
- 人口減少の影響: 生産年齢人口は2040年までに約1,200万人減少すると推計されており、中小企業の雇用者数は2018年比で8割半ばまで落ち込む可能性があります。
- 人手不足の常態化: 特に建設業、運輸・郵便業、情報通信業での不足感が強く、専門的・技術的職種の不足率も高まっています。
「稼ぐ力(労働生産性)」の強化戦略
「付加価値額 = 労働投入量 × 労働生産性」の方程式に基づき、付加価値の増大と労働投入の最適化を同時に進める必要があります。

付加価値額の増加に向けた取組
労働生産性が上位の中小企業は、既に大企業の中央値を超える水準にあります。これら「強い中小企業」に共通する取組は以下の通りです。
| 取組項目 | 主な内容・効果 |
|---|---|
| 成長投資 | 生産能力拡大や新事業進出を目的とした設備投資。実施企業は付加価値額の増加率が高い。 |
| 研究開発 | 中長期的な付加価値向上に不可欠。人材・費用面が課題だが、継続実施企業は非実施企業より成長。 |
| 人材育成 | OJTとOFF-JTの両輪による能力開発。従業員一人当たりの能力開発費は大企業の半分以下に留まる。 |
| 価格転嫁 | 仕入れコスト上昇分を適切に反映。差別化による適切な価格設定が付加価値増に直結する。 |
| 事業承継・M&A | 経営者の若返り(50代以下への承継)やM&Aを通じた資源集約が付加価値を大きく高める。 |
労働投入量の最適化(AXとデジタル化)
人手不足を乗り越えるため、デジタル技術を現場に実装する「AX(AI Transformation)」が重要視されています。
- AI活用: 約3割の中小企業が取り組んでおり、バックオフィスや営業・顧客対応部門での活用が進んでいます。
- 省力化投資: 業務プロセスの見直しを伴う設備導入(ロボット等)により、限られた人数でアウトプットを維持・拡大します。
- 成功の鍵: 部門間連携や従業員へのIT教育(研修・勉強会)を併せて実施することで、デジタル化の効果が最大化されます。
経営力の土台:経営リテラシーの強化
経営者の能力差が企業の明暗を分ける時代となっており、以下のリテラシーを「型」として習得・実践することが求められます。
- 財務・会計: 原価管理による適切な見積作成、資金繰り計画の策定。
- 組織・人材: 適切な労務管理による人材の定着、組織の活性化。
- 運営管理: 品質管理の徹底と、業務の属人化防止。
- 経営戦略: PDCAサイクルに基づいた経営計画の策定と実行。
また、単独企業での努力に加え、企業間連携によるリソース共有や新製品開発も、労働生産性向上の有効な手段となります。
価格転嫁・取引適正化の徹底
政府は、令和8年1月施行の改正法(取適法・振興法)を軸に、取引環境の抜本的な改善を図っています。
- 執行の強化: 取引Gメンによる調査に加え、AI分析を活用して違反の可能性が高い取引を特定します。
- 対象の拡大: 大企業間や中小企業間の取引、物流分野(発荷主・着荷主間)についても、独占禁止法上の指針を策定し、規制を強化します。
- 官公需の改善: 国や地方公共団体が率先して価格転嫁に応じるよう、取組状況の「見える化」を徹底し、受注側中小企業による評価制度を拡充します。
事業再編と金融支援の新たな枠組み
中小M&A市場の健全化
M&Aを「成長のための戦略的手段」と位置づけ、市場の信頼性を高めます。
- 資格制度の創設: 個人の知識・能力・倫理観を担保する「中小M&A支援資格制度(仮称)」を早急に創設します。
- 登録制度の法制化: M&A支援機関登録制度を法制化し、不適切な支援を排除する規律を強化します。
成長型再生の推進
単なる債務整理ではなく、再起に向けた「成長型再生」を促進します。
- 予兆管理の高度化: 財務データに基づき、経営悪化の予兆を早期に捉えるモニタリング体制を構築します。
- 再生M&Aの活用: 自力再生が困難な場合、経営力あるスポンサー企業への経営委譲(再生M&A)を通じて、事業基盤と雇用を維持しつつ、生産性を向上させます。
リスク許容度の向上に向けた金融支援
- 事業性評価へのシフト: 不動産担保や経営者保証に依存せず、将来のキャッシュフローや事業性を評価する融資を促進します。
- ローカル・ゼブラ企業の支援: 地域課題の解決と収益性を両立する企業に対し、地域金融機関と政策金融が連携してリスクシェアを図る仕組みを構築します。
伴走支援体制の強化
「強い中小企業」への変革を促すため、地域の支援機関(商工会・商工会議所、金融機関、自治体等)が一体となった支援基盤を構築します。
- プッシュ型支援への転換: 従来の相談待ちから、省力化ナビ等を活用して事業者に働きかけるスタイルへ転換します。
- 伴走支援の質的向上: 中小企業大学校での研修充実やAIを活用した指導ノウハウの蓄積により、経営指導員のスキルアップを図ります。
- 知財経営の支援: 5者連携(中企庁、特許庁、INPIT、日商、弁理士会)による知財活用支援を強化し、独自の強みを生かした差別化を後押しします。
そんなところで

