【独断】中小企業診断士のマスターコース・プロコン塾の選び方のポイント

2022年5月9日


中小企業診断士の村上です。今年は中小企業診断士の春のイベントが軒並み無くて残念ですね。わたしは1年目のスプリングフォーラムのときは、ちょうど(?)インフルエンザにかかり、何のイベントにも参加できなかったのを思い出します。

それでも、1年目はたくさん研究会を回り、2年目にマスタコースに行きました。診断士の合格後の典型的パターンでしょうかね。そして、3年目に独立しました。マスターコースに行ったのは独立準備のためでもありました。

その頃(10年前)よりもマスターコースが増えて、選ぶのが大変になってきましたね。どうやって選べばいいのか、自分なりに考えてみました。と言いますか、自分自身がどういうポイントで選んだか、という内容の記事です。

(なお、私は、当時あった夢カナというマスターコースに通い、その後、講師もしたので、それを割り引いて読んでください。 また、あくまで村上が自分のときにマスターコースを選んだポイントです。このポイントがみなさんに当てはまるというわけでもないです。)


それでは、独断によるマスターコース・プロコン塾の選び方の3つのポイントです。

(1)実務従事を実施するマスターコースを選ばない

1つめの選択ポイントは実務従事はやっていないコースを選ぶことでした。診断士の筆記試験合格後に実務補習を3社受けて、企業を総合診断するということを学びました。良い経験ができました。

一方で、合格後に実務従事を幾つかやりましたが、多少不満が残りました。まだ実務補習のときのほうが、短期間でつめて、みんな全力でやりきるし、先生の真剣度も高かった気がします。

実務従事は、なんとなくポイントゲットのために・・・ということで、なかには参加意欲の低い診断士の方もいたりで、なんだかなあ・・という体験もありました。

また、実務補習やマスタコースの中では、十数人で1社を診断するなど、ありえない形態でやっているところもありました。(これは実務補習の企画側の問題ですね)

ですから、わたしはマスターコース内で実務従事はやりたくないと思っていました。これは、別に実務従事を否定するものではありません。 業界特化(建設業に強くなるぜ!)とか、業務特化(事業承継に強くなるぜ!)といった形で、マスターコースで実務従事体験・勉強できるのは、非常にありがたいことです。

一方で、あまり合格直後の実務補習と変わらない総合診断を、特徴なく実施するのは実務従事やマスターコースとしては不満が残ります。

(2)テーマが明確なマスターコースを選ぶ

2つ目のポイントは、(1)と絡んできますが、「事業再生について詳しくなれる!」「製造業について詳しくなれる!」といったような明確なテーマ設定があるコースのほうが、私は好きです。マーケティングの基本ですね(^^;

テーマが明確な方が、当然ですが深いことも学べたり、実践できたりしますし。

私が、当時の夢カナを選んだ理由もこれでした。 「執筆」と「セミナー企画」を実施する、という2点が当時のウリでした。実務従事もなかったですしね。

執筆は、出版社の編集長が来られて、そこでプレゼンする機会を得られました。その時は「事業承継」の執筆を企画して採用されました。事業承継をこれからする経営者、したばかりの経営者、だいぶ前に事業承継した経営者を取材して記事にさせていただきました。いい経験になりました。

またセミナー企画でも「事業承継セミナー」を企画しました。6人のメンバーで協力して、コンテンツ作成から集客、運営まで体験できました。 当時は、まだセミナーをやったことがなかったので、こちらも本当にいい経験になりました。

(3)人脈がデキる!が最大のウリのマスターコースには入らない

十数人のメンバーが集まり、講師も複数人いて、十回なり集まって実施するわけですから、人脈ができるのは当然のことだと思います。私も、今でも、自分が通ったマスターコースの同期や先輩後輩との人脈は大切にしています。そして実際に仕事に関連していくことが多かったのでとても感謝しています。

多分、「人脈や仲間ができる」はマスターコースに参加する身としては最低限の条件なのだと思います。

ですから、「このマスターコースに入ったら、みんな人脈ができるよ!」という勧誘は無意味でしょう。

逆に、マスターコースの修了式のときに、「一緒に学んだかけがえの無い仲間ができたことを感謝します!」と言われたマスターコースの運営側は少し、運営を見直す必要があるのかもしれません。 人脈以外に感謝されることがなかったのかもしれません。(^^;

ということで、私なりの3つのポイントでした。

その他

あとは、コースタイトルに○○○万円稼ぐには!というのもちょっと嫌ですね。いや、全然稼ぐためにやるのはいいんです。しかしそれが目的になるのはちょっと私の考えとは合わない気がします。タイトルには数字入れとけばいいんでしょ!的なアピールも苦手。

その他、体育会系臭がするのも苦手です。大先生がいて、崇拝していて、鞄持ち的に始めましょう、というプロコン塾やマスターコースも苦手ですね。自分が本当に尊敬する先生の鞄持ちをするのは全然いいと思うんですけどね。しかしマスタコースの立て付けがそれを前提にしている感じなのもちょっとつらいかなと。

ちょっと愚痴っぽくなってしまいました。

最初の頃、いくつか、プロコン塾を見学に行ったときに、高圧的に対処されたときの嫌なイメージが残っているだけかもしれません(^^; 今はそんな塾は、なくなっているのいいのですが。

村上がマスターコースの講師でやっていた内容

今は(2022年)もう実施していませんが、村上もマスタコースの1日の講師を担当していました。そのときに実施した内容は、IT系出身の中小企業診断士がどのように独立準備をしていけばいいか、また、独立直後にどのように仕事を獲得していったかという内容でした。

独立するための準備編と、ITを活用した診断士の仕事編の2部構成です。

わたしは、IT系の企業出身とはいえ、いわゆるSIerで、実は、会社員時代に商用のプログラムを書いたことはありません。大学時代はやっていましたが。

なので、独立して、ITの仕事、例えば、中小企業のシステム開発を受託する、Web制作を請け負うという選択肢はありませんでした。そのため、IT色を打ち出しても、あんまり意味がないかなあと思っていました。

しかし、独立してみると、中小企業のIT支援に必要なことがわかってきて、その後は、当サイトもそうですが、IT関係の発信を中心にすることで、仕事につながっていると感じています。

そんなところで