独立までにやること~振り返り編3~ASPを作ってみました(商品企画)

独立までにやること~振り返り編3~商品企画~ASPを作ってみました。
さて、前回までは、電話とかネットワークとか、基盤に近い分野の仕事が多かったですが、
色々あって、建設業向けのIT営業担当になりました。10年ほど前ですね。

ところが、私のいた会社は、私の入社時が創立年でして、
元々が親会社の社内システム部門だったため、営業部隊がいませんでした。
つまり、外部の顧客がほとんどいない。
もちろん、建設業の大規模の実績も、顧客すら何も無い状態です。
毎回、訪問するたびに、会社紹介。
 そして、他には売れそうもない、親会社の社内の大規模システム構築事例の説明。。
 ネットワークはそれなり仕事がありましたが、
 アプリケーションは全然売れません。だって売るモノがないんだもの。
ということで、新しいサービスを作ろう!ということになりました。(安易)
世紀末頃なので、ASP(ApplicationServiceProvider)が流行ってた頃です。
よって、建設業向けASPでいこうということで、
図面管理+プロジェクト管理のASPサービスにすることにしました。
結果論で言えば、全くもってマーケティングが足りなかったのですが・・・
もちろん、
 1次情報として、顧客を回って、サービスコンセプトを説明して意見を頂いたり、
 2次情報を集めたりと、一般的なことはやりました。
 でも、マーケティング資料のスタートが、
 建設業は60万社あり・・・
 (当時は建設業の数が最盛期の頃ですね)
 そのうち、XXのような業態の何%が使う!とか勝手に数字作ってました。
  (どこぞの空港の需要予測と一緒ですね)
 製造原価があって、黒字ラインに達するには?という観点です。
 みな、疑問には思いつつも、進み出したPJは、止まらない。止められない。
 前に進むためには! の準備をしていたと思います。
  (空港を作るには!という感じですね)
 もちろん、売れませんでした。
 建設現場で図面共有などするには、
 ゼネコンや設計事務所も使えば、1次請けから、表現は悪いですが末端の工事業者の方まで
 皆が使う・使えるシステムにする必要があります。
 会社のレベル
 人のレベル
 ITリテラシーのレベル
 求められるニーズ。
    皆バラバラです。
 上位層(ゼネコンとかの方々)は図面を見るだけなので、
 サービスのニーズは十分にありましたが、
 登録する方に、必然性がなく、データが蓄積出来ず、
 そして、誰も使わない・・となってしまいました。
 構想から完成するまで1年半
 そして、サービス開始して3年くらいだったでしょうか。
 終りを迎えました。
 振り返ると非常に楽しい時期でした。
  ・新しいサービスを作る。
     それも企画段階からできる。
  ・メンバーもベンチャーの方々が入っていたり
  ・サービスが出来る前は、私たちも顧客も夢いっぱい
  ・大企業の人たちも入れば、個人事業主までがお客様でいろんな人に会えた
  ・建設工事現場に出入できた
 結局は、自分たちの楽しみ。
 プロダクト思考だったのでしょうか。
 「夏草や 兵どもが 夢の跡」
   の情景が 浮かびました。

 マーケティングの知識がなかったから失敗したわけではないと思います。
 エスキモーに氷を売る人もいた時代です。
 立ち止まって考えるタイミングがあったのに、
 イケイケドンドンしちゃったからだろうか。
 今でも、あの時に、XXすれば、展開は変わってたかなあと
  思い出すことがありますね。
 マーケティング・サービスの企画から、システム開発・運用、
 そして、大企業向けの販売、中小企業向けの販売
 全てがフルラインラップで入った仕事で、充実した時代ではありました。
 しかし、終わった後、
 会社でのモチベーションが今まで一番下がってしまったのは事実です。
 業界知識や、ITの知識も身についてきた。
 でも、成果がない。
 何か足りない。
次何をしようか?
そして私は2つの事柄を選びました。
 ・中小企業診断士というコンサルの資格をとろう
 ・仕事は公募に募集して、ERPの部署に行って、もっと経営的に近いITを身につけよう。
 30歳を目前にして、IT企業に勤める、誰もが考えそうな展開になりまして、
 明日以降に続いていきます。
次回以降のラインナップは以下のとおりです。
(4)ERPコンサル(人事)
--過去記事
・4/8 決めました
・4/9 独立までにやること~振り返り編1~電話販売
・4/11 独立までにやること~振り返り編2~NWセールス
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