記号主義AIとは
記号主義AI(Symbolic AI)は、知識を記号(シンボル)とルールで表現し、論理的な推論によって知的な行動を実現しようとするAIのアプローチです。GOFAI(Good Old-Fashioned AI:古き良きAI)とも呼ばれ、1950年代から1990年代にかけてAI研究の主流を占めました。
基本的な考え方
記号主義AIは「物理記号システム仮説」に基づいています。これはニューウェルとサイモンが提唱した仮説で、「適切な記号操作を行うシステムは知的行動を示すことができる」というものです。人間の思考も記号の操作として捉えられるという考え方に立脚しています。
代表的な技術
記号主義AIの代表的な技術には、探索アルゴリズム、定理証明、エキスパートシステム、プランニング、自然言語の構文解析などがあります。プログラミング言語としてはLISPやPrologが広く使用されました。
限界とコネクショニズムとの対立
記号主義AIは、知識のボトルネック問題、フレーム問題、常識の扱いの困難さなどの限界に直面しました。1980年代以降、データから学習するコネクショニズム(ニューラルネットワーク)との間で「記号主義 vs コネクショニズム」という論争が展開されました。現在は両者を統合するニューロシンボリックAIの研究が進んでいます。