第2次AIブーム

Second AI Boom

第2次AIブームとは

第2次AIブーム(1980年代)は、「知識」を中心としたAI研究が注目を集めた時代です。専門家の知識をルールとしてコンピュータに組み込むエキスパートシステムが実用化され、企業や政府がAIに大規模な投資を行いました。

エキスパートシステムの台頭

エキスパートシステムの代表例として、スタンフォード大学で開発された医療診断システム「MYCIN」や、DECで導入されたコンピュータ構成システム「XCON(R1)」があります。XCONは年間数千万ドルのコスト削減に貢献し、エキスパートシステムの商業的価値を実証しました。

日本の第五世代コンピュータ

日本では1982年に通産省主導で「第五世代コンピュータ」プロジェクトが開始され、論理プログラミングに基づく知識処理を目指しました。このプロジェクトは世界的な注目を集め、各国のAI研究投資を刺激しました。

ブームの終焉と教訓

しかし、エキスパートシステムは知識のボトルネック問題に直面しました。専門知識をルール化する作業は膨大で、環境の変化に対応するための更新も困難でした。1990年代前半にはAI企業の倒産が相次ぎ、2度目のAIの冬が到来します。この経験は「知識を手作業で入力するアプローチには限界がある」という重要な教訓を残しました。